トム・キムがセンターシャフトの“新パター”を投入
◇米国男子◇コグニザントクラシック◇PGAナショナルリゾート(フロリダ州)◇7147yd(パー71) 【画像】2024年も激闘続く「△パター戦争」 トム・キム(韓国)は2月中旬の「ジェネシス招待」で、センターシャフトでマレット型の“新しいパター”に乗り換えた。しかし、新しいと言っても、そのパターであるスコッティキャメロン「ツアーオンリー フューチュラT5S」は2017年にPGAツアーに登場しておりニューモデルではない。
2017年当時、このパターが他と一線を画していたのは、303ステンレススチールのボディに、軽量で黒い6061アルミ製のフェースとソールが組み合わせだった点。センターシャフトのモデルに限れば、ホーゼルは視認性向上とわずかながらアークを描くストロークパターンに合わせ、クラウン中央のアライメントラインからやや外れた位置に接続されていた。 キムの新しいパターはソールとフェースが銀色。ソールは擦り減った結果の色に見えるが、キムに聞くと、カラーリングは意図的な修正で、自然な変化ではないそうだ。
パームビーチでの「コグニサントクラシック」開幕前日の水曜に、キムはGolfWRX.comに今回のパター投入に至る経緯を説明した。ボールの打ち出しをターゲットラインへより近づけるためにセンターシャフトのパターを使いたかったのだが、そのための問題点を彼のチームが解消。彼の古いパターを、オリジナルのブラックとシルバーの色合いから、コントラストが薄れるように改造したという。 「擦り減ったのではなく、実はロフトがより少なく感じられるように(黒いペイントを)削ってもらったんだ。元々がブラックで、色の違いがより強調されていたんでね。僕は『センターシャフトはどれもロフトが多いように見える』と話していて、(フェースより)かなり後方に見えていた。彼らがどうしたのか見当もつかないけれど、ロフトが少なく見えるよう、色を削ぎ落としてくれた。同じものだけど、単に色が違うだけ。それでロフトがあり過ぎるように見えない。かなり独特なパター。周囲が気づかないディテールにアレンジを加える、素晴らしい仕事をしてくれた」