トム・キムがセンターシャフトの“新パター”を投入
彼が「秘密」と言うデザインの独特な点は、センターシャフトからヒールにかけて、パターのクラウンの最も内側の箇所に3本の線が引かれているところ。黒・赤・黒のラインはアドレス時の補助であり、同じような手法をトニー・フィナウやザック・ジョンソンも取り入れていたが、このギミックについて、キムは専売特許として自身の胸にしまっておきたいようだ。 キムはセンターシャフトの“効能”を詳細に説明してくれた。 「上半身とより繋がって感じられるようにしてくれる。僕はずっとブレード型を使っていて、少し前にセンターシャフトに乗り換えたことはあったけど、パットの調子が一番良かった時はホーゼルが後ろについていた。ところが、リリースへかけてフィーリングが出なくなってきたように感じ始め、打ち出しのラインが不安定になって、全てが自分の前側にあるような感じになった。センターシャフトなら自分の打ち出しラインへ向けてボールが真っ直ぐ出るように感じさせてくれるんだ」
スコッティキャメロンのレップであるドリュー・ペイジ氏によると、センターシャフトのパターはキムだけでなく、より多くのゴルファーの助けとなり得るとのこと。 ペイジ氏は「ジェネシス招待」の会場で「一般的に、(センターシャフトのパターは)フェースローテーションの少ない人、あるいはフェースローテーションを少なくしようとしている人向け。ニュートラルな状態に戻す上で、もっと多くの人が使うべきと思います。と言うのも、多くの人がアライメントに悩んでいて、ニューポート2でもダブルベンドでもいいんですが、パターにオフセットがあると、両手がフェースより前方に来て、フェースの狙いがしっかり定められていないことを簡単に見抜けなくなるんです」と述べた。 「しかし、センターシャフトなら、ニュートラルな位置に来ます。体を動かすと、それがどんなに微細な手の動きであっても、フェースがどこを狙っているかを把握しやすくなる。アマチュアゴルファーの助けになると考える理由はそこです。思った以上の効果がありますよ」
少なくとも今のところ、キムは狙ったラインへボールを打ち出しやすくするため、カラーリングの変更で“秘密”のデザインを施したスコッティキャメロンT5Sパターを使用している。 狙ったところにうまくボールを打ち出せない人はセンターシャフトのパターを試しに使って、ニュートラルな位置に戻るべきだろう。少なくとも、ストローク、あるいはアライメントのどの部分に問題があるかが判明するはずだ。 (協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)