BYD中国人を「奴隷労働」 ブラジルで建設中の工場現場
カマサリ、ブラジル、12月25日 (AP) ― ブラジル労働検察庁特捜班は12月23日、中国電気自動車大手BYDがブラジル北東部バイア州カマサリに建設中の工場で、163人の中国人が「奴隷のような状況」で働いている現場を発見した。 当局によれば、労働者は工場建設を請け負っている錦江集団に中国で雇われたという。 労働検察庁が公開した映像では、労働者が寝るマットレスのないベッドや、私物をしまう棚には食料品が紛れている様子が捉えられている。 検察庁が公表したプレスリリースでは、衛生状況は最悪で、31人の労働者に対してトイレはひとつしかなく、朝4時に起こされて、5時半の作業にそなえてひとつしかないトイレに並ぶという。 BYDは声明で、「ブラジルの法律と人間の尊厳を軽んじることは許されない」とし、工場での作業について錦江集団との契約を直ちに解除し、労働者を支援し、当局と協力していると述べた。 ブラジルの法律でいう「奴隷のような条件」とは、強制労働や長時間労働への服従、劣悪な労働条件への服従、労働者の移動の自由の制限を特徴とする。 (日本語翻訳・編集 アフロ)