【蘇る黒歴史】「なんで私って、私を大切にしてくれる人といつも出会えないんだろ」20代も、そして30代の今も!?【作者インタビュー】
婚活中にマッチングアプリで年下男子・こうきと出会ったアイコ。見た目も悪くないし、大手IT企業勤めだし、いいかも!?って思っていたら…一緒に行った食事でまさかの「1円単位のワリカン」をしてきた!!衝撃の“ワリカン男”と、おごられて当たり前な“昭和女”は一見わかりあえないと思いきや、お互いに少しずつ理解をし、惹かれ始めていく…。 【漫画】本編を読む 古い価値観を引きずっているアラサー婚活女子が、合理主義な理系男子との恋を通じて価値観をアップデートしていくラブコメ漫画「『女はおごられて当然』と思ってる昭和引きずり女が、婚活した話」。3巻が発売されたばかりで注目を集める同作について、作者のコニシ ナツコさんに制作秘話などを聞いた。 ■作者のコニシ ナツコさんインタビュー 「『女はおごられて当然』と思ってる昭和引きずり女が、婚活した話」の作者、コニシ ナツコさんに話を聞いた。 ――恋愛における過去の過ちを振り返り「なんで私って、私を大切にしてくれる人といつも出会えないんだろ」というアイコの呟きがリアルで…。コニシさんの周りなどで、実際にこのように言われていた方がいたのでしょうか? これは一部の人にとってあるあるな気がします。パートナーを大切にできるタイプの人は周りにいるはずなのに、なぜかそういう人に魅力を感じられないんですよね。私もありました。ちょっとぞんざいに扱ってくる相手の方が付き合い甲斐があるというか、そういう相手にたまに優しくされることに喜びを覚えてしまうというか。これって結局、自分が自分を大切にできていないことが原因なのかもしれないですね。 ――例えば、1度目ワリカンだったのにも関わらず、2度目のデートの際に「今日こそはおごってくれるつもりだろう」と思ってしまうアイコのエピソードなどで、「価値観を変える難しさ」を感じました。本作では、そういった「変わる(変える)難しさ」も描こうと意識されていたのでしょうか? 「価値観を変える難しさ」をテーマにしようとは思っていなかったのですが、価値観ってそうそう簡単に変わるものではないと自分自身を通しても実感しているので、自然と作中のキャラクターもそうなっていると思います。理屈では「この価値観は古いよね」とわかっていたとしても、心がその価値観にこだわってしまう感覚がありませんか? ――現在、連載中で大変お忙しい日々を過ごされていると思いますが、コニシさんの息抜きや、今やりたいと思っていることなどを教えてください。 ダンスが趣味なのでダンス教室に通うことですかね。ただ、それも初連載で余裕がなくなり途中で行けなくなってしまい…なるべく早く再開したいと思っています。あとは、猫を飼いたいです! 「こんな男ぜったい嫌!」と思っていたアイコが、固定観念を覆してくる年下の彼の言動にいつしか惹かれ始め、変わっていく様から目が離せなくなる本作。ほかにも独自の価値観を持った人がいろいろと登場し、「わかる!」と共感できるポイントも多いので、まだの人はぜひ一度読んでみて! 取材協力:コニシ ナツコ(@natsukoni81)