老人ホームの入居費用を抑える方法3選。介護費・居住費・食費を抑えるには
老人ホームの入居費用を抑える方法3選
ここでは、老人ホームの入居費用を安くする方法として、以下の3つをご紹介します。 ・多床室タイプへ入居する ・負担限度額認定証制度を利用する ・医療費控除を申請する それぞれ見ていきましょう。 ●多床室タイプへ入居する 老人ホームにはいくつかの部屋のタイプがありますが、個室タイプのものより、他の入居者で共同で1つの部屋を利用する多床室タイプの方が利用料を安く抑えることが可能です。 少しでも利用料を安く抑えたいのであれば、多床室タイプへの入居を検討するとよいでしょう。 ただし、多床室タイプではプライバシーを確保しづらくなってしまう点には注意が必要です。 ●負担限度額認定証制度を利用する 負担限度額認証制度は、「所得」や「預貯金」の額など一定の条件を満たした方が、老人ホームの利用料のうち、限度額を超えた部分について給付を受けられる制度です。 なお、負担限度額認証制度の限度額は、2024年8月より居住費の負担額が1日60円引き上げられることとなりました。 今後も改定が行われる可能性があるため、利用を検討する際は最新の情報を確認することが大切です。 ●医療費控除を申請する 公的年金で生活されている方も、毎年税金を納める必要があります。 また、老人ホームの利用料はその一部を医療費控除として申請することが可能です。 医療費控除とは、医療に要した費用を所得から差し引いて申告できる制度です。 介護老人保健施設、介護療養型医療施設は自己負担額の全額を申請できますが、特別養護老人ホームは自己負担額の2分の1となります。 なお、老人ホームの介護施設においては、いくつかある費用項目のうち「日常生活費」と「特別なサービス費用」の額は対象外となっています。 総じて、費用を抑えて老人ホームに入ることは可能ですが、施設の種類や地域によって対応が異なります。早めに情報収集し、家族や専門家と相談するのがおすすめです。