「韓国サッカーの危機」W杯出場権剥奪の危機に瀕する韓国。アジア最終予選を迎えるも漂う暗雲「良い結果を出せるものか」
韓国サッカー界は、今年7月に韓国代表の指揮官に就任したホン・ミョンボ監督の選任過程に問題があったというスキャンダルに揺れている。韓国メディア『nate』は現地時間8日に、サッカー協会に関連する問題を抱えている状況でアジア最終予選を迎えた韓国代表について報じていた。 【一覧表】サッカー最新FIFAランキング1位~100位 ホン・ミョンボ監督の選任過程に問題があったとして大騒動が起きている韓国サッカー界。これに付随して不透明なお金の流れがあったとも指摘されており、大韓サッカー協会(KFA)の会長を務めるチョン・モンギュ氏に対しては国内から退陣を求める声も高まっていた。 この問題について、KFAを管轄している韓国政府の行政機関「文化体育観光部」も調査に乗り出し違反があったことを認定しており、尹錫悦大統領も「真相を明らかにして、現場の誤ったことを正すことができる確実な改善案を用意すべし」と、異例の通達を行っている。 FIFAは定款第14条「第三者の干渉を受けてはならない」、第15条「いかなる政治的干渉からも独立しなければならない」と規定しているので、韓国政府のKFAに対する介入について警告を送る事態に発展した。過去に同じようなケースではW杯予選の出場禁止処分も下された国があり、今後の展開によっては韓国代表もW杯への出場が禁止される可能性もある。 同メディアは、「(9月の予選でも)選手たちを応援する代わりに、KFAと会長、そして監督を叱責する言葉をサポーターが叫んでいた。このような状況で、選手たちが良い結果を出せるものか。一部の選手たちは遠いヨーロッパから来て、多くの疲労が蓄積されている状況だ。それにもかかわらず、精神的な圧迫を受けながらどうして良いパフォーマンスを見せられるのだろうか」と、選手たちにのしかかるプレッシャーを心配するコメントを残していた。 韓国代表は、10月の2連戦ではアウェイでヨルダン代表、ホームでイラク代表と対戦する。果たして、サッカー協会のスキャンダルで揺れるプレッシャーに打ち勝ち、良い成績を残すことができるだろうか。
フットボールチャンネル編集部