西武へのトレード移籍が決まり「L」マークでアピールするソフトバンク・野村大樹（カメラ・田中　昌宏）

　ソフトバンクは５日、野村大樹内野手（２３）と西武の育成・斉藤大将投手（２９）との交換トレードが成立したと発表した。 　野村大はあいさつのため、みずほペイペイを訪問。取材に応じて「聞いた時は複雑な思いもあったんですけど、新天地・ライオンズさんに求められてトレードしていただけるのはありがたい」と前を向いた。 　ホークスでの思い出はプロ３年目、２０２１年の秋季キャンプ。「本多コーチにノックしていただいて、その時に僕が涙を流してしまったことをすごく覚えています。自分の思い通りにできない自分に腹が立ち、悔しさがこみ上げて出てきた涙です」と振り返った。 　同一リーグでのトレード。１軍登録が早ければ、１９日からの３連戦（ベルーナ）でソフトバンクと対戦する。「意識しないでおこうとしても無理。ホークスのピッチャー陣を打ちたい。モイネロから、あのカーブ、チェンジアップ、一級品の変化球、真っすぐを打ってやりたい」と意気込んだ。 　チームメートからは特に渡辺陸捕手に「めちゃくちゃ寂しいな」と声をかけられて「ウルっときました」とポツリ。それでも西武には同期入団で今年１月にＦＡ移籍した山川の人的補償として移籍した甲斐野央投手もいる。「スマブラ（対戦アクションゲームの「大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ」）をずっとやってました。同期ですし、あっちでもう一度スマブラやりたいです」と再会に胸を膨らませていた。