「文句があるならクビにしろ!」阪神・岡田監督のコーチ叱責“辛口コメント”は本当に“パワハラ”なのか…球界大御所の意見は?
阪神の岡田彰布監督(66)が試合後に語る辛口のコメントが波紋を広げている。優勝した昨年と、そう変わっていないが、負けていると、どうしても厳しいコメントが増え、一部の評論家やSNS上では「パワハラではないか?」との意見まで飛び交う始末だ。巨人OBでヤクルト、西武で、監督として日本一となった広岡達朗氏も、指揮官時代は、厳しいコメントや指導で知られた。この問題に関する意見を聞いてみた。 【画像】「乃木坂46」向井葉月さんがポニテなびく“世界一可愛いワインドアップ“を披露
負けが込み始めるとこの手の話が話題となる。特に阪神や巨人といった人気球団では、メディアやファンが内紛のような揉め事に飛びつく。岡田監督の試合後の辛口コメントは、何も今年、急に始まったわけではないが、まるであげ足を取るように一部の評論家やSNS上では「パワハラではないか」との指摘まで出てきた。 “球界大御所”の広岡氏は、その“岡田バッシング”に真っ向から反論した。 「何千万円、何億円と給料をもらっているプロ野球は、個人事業主が集まっている特殊な社会。そこにパワハラなんてもんは存在せんよ。もちろん一般企業でコンプライアンスやハラスメントが重要になっていることは承知しているが、プロ野球の社会に、それを持ち出すのは違う。いつからプロ野球がサラリーマン集団になったんだ?」 プロ野球の世界は、サラリーマン社会でも、指導に特別の配慮が必要な高校野球でもない。 今回の“岡田バッシング”の中でも、特にやり玉に挙げられたのが、5-6で敗れた6月30日のヤクルト戦で三塁コーチを務めた藤本内野守備走塁コーチの判断を試合後にメッタ切りした発言。1点を追う9回二死一塁から、佐藤のレフトフェンス直撃の二塁打で、藤本コーチが、代走植田に本塁を狙わせてアウトになったが、岡田監督は「信じられへんわ。何でも行けやないやろ。こんな狭い球場で」と批判した。 6月18日の日本ハム戦では、逆に原口のライトファウルフライで三塁走者の森下にタッチアップをさせなかった場面を「『行け』言うたら終わりやんか。コーチも行かす勇気がないんやろ、藤本が止めてるんやろ」と、ぼやいていた。 広岡氏は「岡田監督のコメントに込められたメッセージを読み取れ!」と言う。 「岡田は、コメントを通じてコーチや選手に警鐘を鳴らしているんだよ。『勉強しろ!今ここを乗り切らなくては優勝できないぞ!』と。岡田は、オリックス監督時代に苦労をして、長い間、評論家として外からも野球を見てきた。昨年阪神を優勝させたように経験も監督としての能力も高い。負けが込んでストレスも溜まっているんだろうが、何も思い付きで、怒っているわけではないよ。信念を持って発言している。プロ野球の世界で、選手が結果を出せないのは、コーチの責任でもある。岡田のコメントを選手やコーチがどう受け止めているか知らないが、監督の言葉は、組織の中での至上命令だ。もし陰で、愚痴って文句でも言っているようであれば、そんなコーチはもうクビだよ」
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