良品計画が通期上方修正、一転して営業増益に 中国含め売り上げ好調
Kentaro Okasaka [東京 10日 ロイター] - 良品計画は10日、2025年8月期の連結営業利益予想を550億円から640億円(前年比14.0%増)へ上方修正した。中国を含めて国内外とも売り上げが好調に推移し、9─11月期が想定を上振れた。円安も追い風となり、期初の減益計画から増益に転じる。 IBESがまとめたアナリスト13人の予想平均592億円を上回った。年間配当は従来予想を4円引き上げ、1株44円とした(前年は40円)。 国内事業はセール期間「無印良品週間」が売り上げをけん引。スキンケアや日用品などの生活雑貨が好調に推移したという。中国は景況感に下げ止まりが兆しがみられる上、オンライン販売が奏功したとしている。 会見した清水智社長は「8月末辺りから(中国の)不景気による消費低迷がだいたい一巡してきた。緩やかにではあるが経済的にも少し上り調子が見えてきた」と説明した。 9―11月期の連結営業利益は前年同期比58.2%増の219億円だった。四半期として過去最高を更新した。