大胆露出からトゲトゲまで創造性爆発 2025年春夏ロンドンダイジェスト
ギリシャ出身のディミトラ・ペッツァ(Dimitra Petsa)が2019年に立ち上げた同ブランド。水に濡れたような“ウエットルック“がシグネチャーで、女性性をフェミニズム的視点で表現するデザイナーです。モデルのジジ・ハディッド(Gigi Hadid)やラッパーのニッキー・ミナージュ(NICKI MINAJ)がマタニティーフォトの際に着用するなど、セレブのファンも多いそう。
ショーは、片方の胸が露出するコルセットを着用したモデルが、眩しそうに顔に手をかざしながら登場。ギリシャ神話をなぞった構成で、神秘的なムードが漂います。ギャザーが体をつたい、水のような線を描くシャーリングドレスを随所に差し込みながら、男女共に肌を大胆に露出したルックが続きます。ディミトラにとって服は体を覆うためのものではなく、体を美しく見せるためのアクセサリーと捉えているのでしょう。「ニュージェン」選出デザイナーは、私の服の概念を早速飛び越えてきます。
後半にかけては、パンツのクロッチ部分に配した三角のポケットに手を入れ、自分の体をなでながら歩くモデルが現れ、自己に向けたエロティシズムのムードが加わります。今季のテーマは、「私の体はラビリンス(迷宮)」。自分と向き合い、迷い、知ろうとする――セルフラブのメッセージを込めたショーでした。
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「自分の仕事を誇りに思いたい」と語るアクセブランド「アンクタサルカ」
次は同じく「ニュージェン」に選ばれたアクセサリーブランド「アンクタサルカ(ANCUTA SARCA)」のプレゼンテーションへ。「アンクタサルカ」は、デッドストックのシューズなどを素材に使った循環型のアプローチを取るブランドです。ルーマニア出身のデザイナーアンクタ・サルカは環境意識の高い両親の下で育ち、サステナビリティは自身のパーソナリティーに根付いてある価値観だと話します。「できる限り、新しい資源を消費しないモノ作りがしたい。だって自分の仕事を誇りに思いたいもの」とアンクタ。