佐賀県小城市長、次期市長選挙に「出馬しない」…現在5期目で「在任20年を一つの区切りに」
佐賀県小城市の江里口秀次市長(72)は9日、来年3月に行われる次期市長選に「出馬しない」との考えを明らかにした。開会中の同市議会一般質問で、深川高志議員の質問に答えた。 【写真】10期40年務めた姫島村長が退任
江里口市長は、合併に伴って2005年に行われた同市長選挙で初当選した。現在5期目で、任期満了日は来年4月9日。これまでに全国市長会副会長などを務め、今は県市長会の会長をしている。
江里口市長は「今年の夏頃から、在任20年を一つの区切りにどういう形でバトンタッチするか考えてきた」と説明。昨年の入院や手術の経験を振り返りながら、「今はベストの状態に戻った。体力や気力が充実したまま次の市長選には立候補せず、(次の人に)バトンを渡すべきだと決断した」などと理由を述べた。
一般質問終了後、報道陣の質問に応じた江里口市長は、「不出馬を表明してほっとした気持ち」とし、新しい市長にふさわしい人物については「市のことをよく知り、しっかり考え、市民と向き合ってくれる人」と述べ、「(特定の人を応援する考えは)ない。白紙の状態」と語った。
同市選挙管理委員会によると、市長選は3月16日告示、同23日投開票。立候補予定者説明会は2月14日に開かれるが、現時点で立候補を表明した人はいない。選挙人名簿登録者数は12月1日現在、3万6574人。