コロナ禍を耐え、業績がジリジリと復活しているAOKIHD。紳士服だけではなく、エンターテインメント業態に株価上昇のカギがありそうだ（写真：記者撮影）

紳士服の業界第2位のAOKIホールディングス（8214）の業績が堅調だ。 8月8日に発表した2025年3月期第1四半期（2024年4～6月）業績は、売上高が428億8700万円（前年同期比3.2％増）、営業利益も23億5400万円（同3.3％増）と、第1四半期としては4期連続の増収増益だった。ファッション事業では紳士用スーツなどが苦戦したものの、複合カフェの「快活CLUB（クラブ）」やカラオケ「コート・ダジュール」などのエンターテインメント事業が順調に推移した。 今期の業績の見通しも売上高1915億円（前期比2.0％増）、営業益150億円（同8.2％増）、当期純利益は80億円（同5.6％増）と増収増益を見込む。コロナ禍で1987年の上場以来、初の赤字決算となったのが2021年3月期。完全復活とは言えないまでも、今期は過去最高の利益をあげた2014年3月期（営業利益203億9000万円、純利益106億8400万円）と比べると、ともに7割以上の水準まで回復することになる。