<忍たま乱太郎>劇場版「ドクタケ忍者隊最強の軍師」新カット公開 土井先生を思う“乱きりしん”、六年生の熱い表情 原作者・尼子騒兵衛の思いも
人気アニメ「忍たま乱太郎」の新作劇場版アニメ「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」(藤森雅也監督)の新たなカットが公開された。消息を絶った土井先生こと土井半助を巡り、乱太郎、きり丸、しんべヱ、六年生が見せる不安や怒り、真剣な表情などテレビアニメではあまり見られない姿を収めたカットとなっている。同作で初めて描かれた幼い頃のきり丸、ドクタケ忍者隊のミュージカルシーンも描かれている。 【写真特集】初めて描かれるきり丸の幼少期 土井先生を思う六年生 話題の劇場版の熱いカットを一挙に
同作を鑑賞した原作者の尼子騒兵衛さんは「しんしんと雪が降る中でむしろにくるまって小さくなっている、原作にもテレビアニメにも出てこない幼いきり丸のカット。本当に一瞬ですけれども、あのシーンを見た時『ああそうだよなあ』と。戦災孤児で忍術学園の学費を自分で稼いでいるきり丸の幼い頃は、私が描いたことのないきり丸でしたが、あれがあの時代の戦災孤児の姿だと思います」とコメント。
「そんな天涯孤独だったきり丸に、帰る場所をくれた人っていうのが、土井なんですよね。今回の映画で、親であり、兄であり、先生でもある土井との関係を、藤森監督はさらっと大切に描いてくださったなと思います。土井ときり丸が、黙っていてもお互いを大事にしていることが、細かい演出の節々から伝わってきました。それだけきり丸にとって大きな存在である土井の安否がわからず、誰にも言えず、一人で不安を抱えるきり丸の異変に、乱太郎としんべヱはすぐ気が付くんですよね。誰かが失敗したり、うまくいかなかったり、落ち込んだり、そんな時にみんなで『じゃあどうしよう?』って一緒に考えるのが『忍たま』なんです」と話している。
「乱きりしんはそれぞれ違う境遇ですけれども、お互いを同情しないし、バカにしたりもしない、お互いに愛情をもっている友達です。じゃあなんで3人が友達なのかっていうと、たまたま忍術学園の入学金を支払った時に一緒にいたからなんです(笑)。でも、友達の始まりって普通そんなものですよね」と語っている。