『家いっぱいの愛』“父”チ・ジニの謎は深まるばかり ソン・ナウン&チェ・ミンホが急接近
放火犯の疑いを晴らしたムジンだが……
謎めいた雰囲気のムジンがまさかの放火犯……と疑いを向けていたが、早速その話題が登場した。何をやっても上手くいかずに離婚したムジンが家族ビラを一棟買いしたら、放火犯だと疑われても仕方ないかもしれない。 腕に入れ墨が入っていたなど、ムジンの外見で判断するのはどうかと思ったが、住民の一人が放火現場に落ちていたマッチと同じものをムジンが持っていたと証言したのは、説得力があるものだった。 それに対してムジンが「チョウ・ユンファに憧れているからだ」と答えたことに、映画『男たちの挽歌』ファンはニヤッとしたと思うが、果たしてこの言い分が本当に受け入れられたかどうか、かなり疑問だ。 住民たちのたまり場「カンナム・ビアバー」で、ムジンが住民たちに盛大におごったことで放火犯の疑いは晴れつつあるが、マッチの件を持ち出した202号室の住人、ジョンヒョク(キム・ドヒョン)は納得していない様子だ。 しかも、ムジンはミレが怒り心頭で押しかけてきた時に「死に値する罪を犯した?」という質問に対して明確に答えなかったし、ジェゴルに対して「前の管理人さんへはあの世で詫びないと」と意味深な発言をしている。 ムジンを巡っては相変わらず謎な部分が多く、301号室の住人でエヨンの友人のジョンイン(ヤン・ジョア)とはいわくありげな仲のようだし、エヨンたちのために大金を使うムジンをたしなめるジェゴルに対して「どうせお前がまた金を増やすだろ」と発言をしているところから、ムジンだけの力で金持ちになったのではないことがうかがえる。 笑いを取る部分とシリアスな部分を演じ分けているチ・ジニは魅力的だが、いったいムジンの本当の顔は何なのか、非常に気にかかる。
ミレとテピョンが互いの秘密を共有し急接近!
ミレとテピョンは、お互いの家族に関する秘密を共有したことで急接近した。ミレとテピョンは近所に住んでいるからか、ミレが浮かない顔をして歩いているところにテピョンはよく出くわす。 できるだけ干渉しないように遠くから見つめているだけだが、いざというときにさりげなくサポートしてくれるのがテピョンの魅力だ。ミレを自身のテコンドー道場に誘い「板を割るとストレス解消になるからやってみては?」と提案。言われたとおりに板を割るミレが、本作でこれまで観たことがない、かわいらしい笑顔を見せるので注目だ。 テピョンを演じるチェ・ミンホがいかにも育ちの良い青年を好演しているところがさらに良い。オリンピック出場経験があるテコンドー選手というのも驚きだが、親のコネに頼らずに黙々と警備員の仕事をしているところも好感が持てる。ミレの父であるムジンに対しても礼儀正しいし、実の父とのやり取りも殺伐としたものは感じない。 第4話の最後、ミレが自分の無力さに涙しているところに、傘を差しだすところはテピョンのジェントルマンぶりがいかんなく発揮されていた。頑ななミレの心が少しずつテピョンに向き始めたようだが、2人の関係が今後どうなるか期待したい。