【有馬記念】武豊騎手、引退レースのドウデュースへ「私自身も勇気をもらえる馬」/一問一答
有馬記念(G1、芝2500メートル、22日=中山)の最終追い切りが18日、東西トレセンで行われた。 【写真】調教から引き揚げるドウデュースを見守る藤浪晋太郎と武豊騎手 引退レースとなるドウデュース(牡5、友道)で史上5頭目の連覇と、自身5度目の有馬記念制覇を狙う武豊騎手(55)が公式会見で意気込みを語った。 ◇ ◇ ◇ 武豊騎手の一問一答は以下の通り。 -前走のジャパンCを振り返って 天皇賞に続いて素晴らしい走りができて良かったと思います。 -勝利のポイント、ドウデュースの強さは 決してレースの展開はいい展開ではなかったとは思いますが、力でねじふせたというか、改めてポテンシャルの高さを感じる内容でした。 -有馬記念が近づいてきた。気持ちは いよいよだなという気持ちです。いよいよ最後のレースなんで。いい緊張感を持ってます。 -ファン投票は史上最多の得票数だった。多くの支持を受けて迎えるレース 本当にファンの多い馬だなと思っていて、それを実感してますし、結果に答えたい気持ちが強いです。 -秋3戦目。1週前追い切りに騎乗した感触は 天皇賞、ジャパンCとすごくいい状態だったけど、変わらず今回も非常にいい状態ですね。 -今年は引退レースにもなる 僕自身もこの馬とは長く主戦を務めさせてもらってきたんで。3年半近く自分の中でも中心にいた馬なので、そういう存在なので、最後と思うとね、最後かというのもあるけど、それだけにきっちり最後勝って終わりたいなと思います。 -7月に引退と示されて、どのような心境で過ごしてきたか 夏くらいに、今年いっぱいになると。この秋、冬、ラストシーズンにかける思いというのは、すごく強いものがありました。 -海外でのアクシデントだったり、悔しい敗戦もあった。何度もはいあがってきたドウデュースの姿はどう見ていた まあ一緒に戦ってきた立場なので。もちろんね、うれしいことも悔しいこともあったんですけど。悔しい思いも何度も何度もあって、そのたびにまた勝ってくれて、すごい馬だと感じます。私自身も勇気をもらえる馬です。 -印象に残っているレースは 印象深いレースが多いですから、ダービーもうれしかったですし、去年の有馬記念も私の騎手人生の中でも大きいレースになりましたし。 -ジョッキーとして花道を飾る責任感は もちろん感じますし、すごい大役だなと思いますし、何とか最後いい形で飾ってあげたいというか、勝って終わりたい気持ちがすごく強いですね。 -ドウデュースとの出会いというのは、競馬人生でどういうものになるか 初めて乗ったときからすごい馬だなと思いましたし、しっかりそれに応えて、結果を残してきたかなと思いますし。僕も50歳を過ぎてこういうすごくいい馬と出会えて、楽しかったですし、すごく励みになったし、そういう意味でも最後ね、いい形で。次がないわけですから、悔いのないレースを、走りをしたい気持ちが強いです。 -意気込みを 馬の方は本当にいい状態だと思います。僕自身は去年より明らかに状態はいいですし、最後なのでね、ファンの多い馬で、競馬の世界を盛り上げてきた馬だと思うし、最後もいい形で勝って終わりたいと思います。頑張ります。 -ファンのみなさんへ 本当にもう最後の大一番でね、すごいメンバーで、強い馬たちの集まりなのでなかなか簡単にはいい結果をお見せすることは難しいと思うんですけど、いろいろなことを乗り越えてくれる馬なので、最後に勝てればと思います。 -最終追いを終えて、何か(陣営と)会話は 「順調に来ましたね」という話と「最後、いい追い切りでしたよ」ということと、担当の前川さんからは「完璧でしたよ」と言われて。良かったなと。