袴田巖さんの後見人に姉ひで子さんら選任 刑事補償約2億4千万円を請求へ
4人を殺害したとして死刑が確定しながら、2024年に裁判のやり直しで無罪が確定した袴田巖さんについて、姉の袴田ひで子さんと弁護士が成年後見人となり、拘置所にいた期間の補償として2億円以上を静岡地裁に請求する方針であることがわかりました。 【写真を見る】袴田巖さんの後見人に姉ひで子さんら選任 刑事補償約2億4千万円を請求へ 袴田巖さんをめぐっては、1966年に旧清水市で一家4人を殺害したとして死刑が確定していましたが、2024年9月、静岡地裁が再審裁判で無罪を言い渡しました。 袴田巖さんの弁護団などによりますと、12月16日付けで、姉の袴田ひで子さんと弁護士1人が、袴田巖さんに代わって法的手続きを行う「成年後見人」に選ばれたことがわかりました。 後見人になった弁護士は袴田さんが逮捕されてから釈放されるまでの約48年間の刑事補償約2億4千万円を静岡地裁に請求する方針です。 刑事補償法では無罪が確定した場合、拘束1日あたり1000円から1万2500円が支払われることになっていて、金額は拘束期間や得られるはずだった利益などを考慮し、裁判所が判断します。
静岡放送