戒厳軍を指揮した韓国軍准将、国会で証言聞きながら拳握りしめ涙
3日の非常戒厳事態当時に国会に投入された第1空輸特戦旅団を指揮したイ・サンヒョン旅団長(陸軍准将)が国会の緊急懸案質疑の現場で涙を流した。 イ・サンヒョン旅団長は10日、国会国防委員会の緊急懸案質疑に出席し、キム・ヒョンテ特殊戦司令部第707特殊任務団団長(陸軍大佐)の答弁を聞いて涙を流した。 イ・サンヒョン旅団長はキム・ヒョンテ団長の証言を聞きながら拳を握っていたが、結局、涙をこらえられずハンカチで目を押さえた。2人は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の非常戒厳宣言の直後、当時の金竜顕(キム・ヨンヒョン)国防部長官から国会掌握などの命令を受けて戒厳軍を指揮した。 これに先立ちキム・ヒョンテ団長も9日の記者会見で「部隊員は金竜顕前長官に利用された。すべての責任は私にある」と述べ、涙を流した。 この日の国防委に出席した郭種根(クァク・ジョングン)特殊戦司令官(陸軍中将)は目を閉じたまま深いため息をつく姿を見せた。 戒厳令当時、部下の将兵(戒厳軍)を国会と中央選挙管理委員会に出動させて指揮した人たちが懺悔の意を表している。しかし野党などでは軍が責任逃れの釈明ばかりをしているという叱責が続いている。 夫勝粲(ブ・スンチャン)共に民主党議員はこの日の懸案質疑で「みんな責任回避ばかりする。恥ずかしくないのか」とし「金竜顕長官一人でこれが可能なのか。話にならない」と指摘した。