入学後に生徒の満足度が高い大学ランク 「東大」「東北大」と難関大が上位入り 最終的には「偏差値」で選ぶ現実的な選択
ランキング全体を見ると、ベスト10のうち、私立大は3大学。6位大阪大、7位北海道大、8位筑波大、10位九州大と、国立難関大が占める状況について、予備校関係者が解説する。
「多くの科目が課される共通テストをクリアした上で、ハードな2次試験を突破するための受験勉強を振り返れば、満足度はおのずと高くなる」
ランキング中の私立大はすべて東京の大学で、近畿圏の最上位は12位の同志社大。これは、首都圏と近畿圏の受験生気質の差が大きい。私立大が充実している首都圏では、私立大志向の受験生が少なくない。一方、難関私立大が少なく、京大、阪大、神戸大、大阪公立大など、国公立大が充実している近畿では、国公立大志向が強いことが、ランキングに反映されているようだ。
■井沢秀(いざわ・しげる) 大学通信情報調査・編集部部長。1964年2月6日、神奈川県生まれ。明治大学卒業後、受験情報・分析を主力事業とする大学通信入社。大学の入り口(入試)から出口(就職)まで、情報を収集し発信中。中高・大学受験の案内書・情報誌を編集するほか、新聞社系週刊誌、経済誌などへの情報提供と記事執筆を行う。