作曲家・中山晋平の生涯を中村橋之助主演&神山征二郎監督で描く「シンペイ 歌こそすべて」
『シャボン玉』『ゴンドラの唄』『東京音頭』など2000曲もの童謡・歌謡曲・音頭・民謡を残した作曲家・中山晋平(1887~1952)の生涯を、歌舞伎役者の中村橋之助を主演に迎え、名匠・神山征二郎監督が描いた「シンペイ 歌こそすべて」が、11月22日(金)より長野県先行公開、2025年1月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷などで公開される。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。 晋平が自身の音楽の理解者と知って結婚を決める敏子役で志田未来、『東京行進曲』や『東京音頭』の作詞家・西條八十役で渡辺大、劇団芸術座の俳優・沢田正二郎役で染谷俊之、『シャボン玉』などの作詞者で童謡界の三大詩人といわれた野口雨情役で三浦貴大、晋平の芸術の師である劇作家・島村抱月役で緒形直人が出演。ナレーションは岸本加世子、脚本は「クライマーズ・ハイ」「孤高のメス」「凪待ち」「碁盤斬り」の加藤正人が担当した。
〈コメント〉
■志田未来 脚本を読んだ時、誰もが一度は聴いたことのある、長い時代愛され続けてきた数々の名曲の裏には、たくさんの人の思いが詰まって完成されているんだと知り、温かい気持ちになりました。 演じさせていただいた敏子は、一途に晋平さんを愛していらっしゃって、当時の日本女性を象徴するかのような凛とした女性だと感じていました。映画の中で実際に年齢を重ねていく役どころでもありましたので、しっかりと差を見せられるように意識して演じていました。特に大切にしていたのは、晋平さんと出会ったころの初々しさです。 養子に迎える女の子が歌を歌うシーンは実際に現場でも親心のような気持ちになっていました。その敏子の見守る姿からの歌や子供たちへの愛情などを感じでいただきたいと思っています。 音楽を題材にしている映画ですので、ぜひ、劇場のほうに足を運んでいただき五感でこの映画を楽しんでいただけたら嬉しいです。 ■渡辺大 西條八十氏といえば、夏のお祭りや神宮球場では今や欠かせない、誰でもどこかで聞いたことのある名曲、「東京音頭」の作詞家として存じ上げておりました。西條八十氏は当時は恐らくとてもモダンでまた、そこはかとなくセンセーションを起こそうと挑戦的になっていた方だったと思います。 曲作りにあたり感覚を研ぎ澄ませ、また当時の検閲にも負けず、中山晋平氏と鎬(しのぎ)を削った場面は僕の大好きなシーンの1つです。そこで芽生える友情も見ていただけたら嬉しいです。 ぜひ劇場でご覧下さい。 ■染谷俊之 役者として大大大先輩である沢田正二郎さんの役を務めさせて頂き、大変光栄です。 僕も舞台で殺陣などをする機会があるのですが、その殺陣を大衆演劇のスタイルとして確立した方で、今の演劇の形があるのは沢田正二郎さんのおかげと思うと感謝の思いでいっぱいです。 都内にお墓があるという事で、撮影が始まる前にお墓参りをし、演じさせて頂く思いを伝えて、撮影が終わってからもう一度行き、感謝の気持ちをお伝えしました。 神山監督の元、とても素敵な作品になっていると思います。 ぜひ映画館でご覧ください! ■三浦貴大 実在する人物を演じるのは、大変な緊張感がありました。 それも、誰もが知る歌を作り出した、野口雨情という人物を演じるにはずいぶん頭を悩ませました。 軽やかで、温かい人物でありながら、歌への情熱は強く持っている。 ひとつひとつ、口調、仕草にいたるまで丁寧に演じていきました。 中山さん、西條さんと共にいるシーンに特に注目していただきたいです。 是非劇場で御覧ください。