救急搬送“緊急性なし”で有料に 茨城で『新制度』県単位では初
茨城県に先立ち、三重県松阪市では3つの病院が連携して、同じ取り組みを実施しました。 三重県松阪地区 3つの基幹病院でのモニタリング結果を見ていきます。調査期間は今年6~8月(3カ月間)で、救急車での救急搬送は3749人。このうち“緊急性がない症状”と医師が判断し、選定療養費(医療費とは別に負担する費用)7700円を徴収された人は、278人(全体の7.4%)で、9割以上は徴収はありませんでした。 救急搬送された人たちの病気やけがのなかで最も多かったのは、新型コロナの261人でした。そのなかでも、入院となった141人と、その日のうちに帰宅した104人は徴収なし。ただ、その日のうちに帰宅した16人は徴収があったということです。 新型コロナの救急搬送で、多くの場合は緊急性認められましたが、極めて軽症の場合は徴収される例があったということですね。
緊急を要すると感じた場合は、躊躇なく救急車を呼ぶことが大原則です。そのなかで、茨城県は、緊急性があるかどうかの目安を発表しています。 まず、緊急性が“認められない”または“低い”と判断される可能性がある症状として、このようなケースが挙げられています。 『軽い切り傷』 『擦り傷のみ』 『微熱のみ(37.4度以下)』 『虫刺されで、かまれた部分が赤くなり、痛みのみ』 “緊急性がある”と判断される可能性が高いとしているのは、このようなケースです。 お餅などの『物を喉に詰まらせて、呼吸が苦しい』 『ろれつが回りにくく、うまく話せない』 『虫に刺されて、全身にじんましんが出て、顔色が悪い』 15歳未満では…。 『激しいせき、ゼーゼーして呼吸が苦しそう』 『繰り返し吐く』 『保護者から見て、いつもと様子が違う』 こうした症状がみられた時は、ためらわずに救急車を呼んでください。 救急車を呼ぶか迷った場合、『#7119』や、15歳未満に対応する『#8000』などの救急電話相談や、緊急度の判断をサポートしてくれるアプリなどもあるので活用してください。
テレビ朝日