《がっかり&よかった今年のドラマランキング》キムタク主演を抑えた“がっかり1位”は永野芽郁作品
第1話のラストが「ホラー」
続いて記憶に残る「がっかり」部門の3位に選ばれてしまったのは─。 「暗くてボソボソ話していて、夏に見るものじゃない」(東京都・27歳)、「理屈っぽくて眠くなった」(滋賀県・33歳) 若年層を中心に残念票を集めたのは、若者に人気なはずの目黒蓮が主演した『海のはじまり』(フジテレビ系)。 大学時代の恋人・水季(古川琴音)の死を知った夏(目黒)が、水季の忘れ形見の海(泉谷星奈)から突然の来訪を受け「海のパパって夏くんでしょ? 夏くんのパパはいつ始まるの?」と告げられる第1話のラストが「ホラー」と話題に。神無月さんも、 「見終わった瞬間にこの夏一番のホラーが始まった、と戦慄を覚えました。このドラマでキツかったのは、非のない人が毎回、理不尽に責められるところ。水季の母・朱音(大竹しのぶ)に嫌みを言われる夏の恋人・弥生(有村架純)、水季を愛して生活を支え続けた同僚の津野(池松壮亮)からひたすら責められる夏。 “いや産んでたの知らんし、親を頼らずに津野くんの恋心を利用したのは水季やし、そもそも黙って産んだ子に実の父親とその住所を教えるのは卑怯では?”と」 続けて役者に同情する。 「ネット上の批判も水季に集中してしまい、演じた古川琴音さんも大変だったろうなと勝手に案じたりもしてましたね。脚本家は制作にあたり、予期せぬ妊娠と子宮頸がんについて啓発したかった、と語っていたそうですが、水季をもっと愛されるキャラにしていたら、何倍も伝わったんじゃないかな?と今でも思ってます」
キムタクありきはもう古い!?
続いて、 「危機感のない逃走劇」(福島県・39歳)、「キャストの無駄遣い」(北海道・50歳) 2位は、『Believeー君にかける橋ー』(テレビ朝日系)。木村拓哉を筆頭に、天海祐希、北大路欣也、上川隆也などの名優をそろえたが─。 「刑務所から脱獄する場面を見て、主演がよく見える役柄を決めてからストーリーや設定を後づけする、知名度や人気に頼ったキャスティング先行の作り方はそろそろ潮時かなと思いました。面白いドラマはキャラクターやストーリーに惹きつけられ、リアルな世界観と展開に驚いて、見た後に心に残る余韻が大事。それは配信ドラマが人気になっていることが証明していると思います」(成田さん) キムタクありきはもう古い!? 「月9は明るくして」(広島県・50歳)、「救いがない」(沖縄県・30歳) 残念な1位に選ばれてしまったのは『君が心をくれたから』(フジテレビ系)。神無月さんは、 「昨年ラストのフジ月9『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ』が大コケしてしまった直後の今作、年も明けて今度こそ、と期待したのに……。 パティシエを目指して上京するも挫折、故郷の長崎に帰った失意の雨(永野芽郁)が、学生のときに好きだった太陽(山田裕貴)と再会して心を通わせた直後に太陽が事故で死亡、そこへ現れた謎の案内人(斎藤工)たちに、五感を差し出すのを交換条件にして恋人を生き返らせるストーリー。制作側は『無償の愛』というものを究極の形で提案したんだろうなというのはわかるけど……」 2018年の流行語にノミネートされた『おっさんずラブ』がリターンズとして1月から3月に放送されていたが、ベストにもワーストにも入らなかった。忘れられるのが早いにもほどがある!?