日高屋「中華そば」ついに値上げ 390円→420円 社長「苦渋の決断」
ハイデイ日高(さいたま市大宮区)は、中華料理チェーン「日高屋」の看板商品「中華そば」を20日から値上げすると発表した。現在の390円が420円(いずれも税込み)になる。これまで多くの商品の価格を引き上げる一方で中華そばの値段は据え置いてきたが、2002年の1号店オープン以来、初めての値上げに踏み切った。 原材料やエネルギー価格の高騰が長期化し企業努力では補えないためとしている。中華そばのほか、日高屋のメニューの約7割を同日から平均約3・9%値上げする。値上げは24年5月以来で、物価高が顕著になった22年以降では4回目。東京・浅草の1店舗を除く全約420店舗で実施する。 主な人気商品の価格は、「野菜たっぷりタンメン」590円→620円▽「餃子(6個)」290円→300円▽「チャーハン」510円→530円――になる。レモンサワーや三品盛り合わせ(メンマ、キムチ、焼き鳥ネギあえ)など一部商品は価格を据え置く。 中華そばの値上げについて青野敬成社長は毎日新聞の取材に対し、「原材料高に加え従業員の給与アップという理由もあります。また、注文数の多い中華そばの価格を据え置くと他メニューの価格にも影響しかねません。頑張って価格を維持してきたという自負はありますが、さすがに今回は上げざるを得ませんでした。苦渋の決断です」と語った。【増田博樹】