富士フイルムの自己成長支援プログラム「+STORY(プラストーリー)」
VUCAといわれる変化が激しい時代には、変化を恐れずに挑戦し、道を切り開いていく姿勢が重要です。 富士フイルムホールディングスは「変化に対応する企業」ではなく「変化を作り出す企業」になるため、従業員の挑戦をサポートする自己成長支援プログラム「+STORY(プラストーリー)」をスタート。挑戦の土台となる心理的安全性や高いエンゲージメントの実現を目指しています。 日本の人事部「HRアワード2023」企業人事部門最優秀賞に輝いた「+STORY」に込められた思いやその効果について、施策を主導した人事部長の座間 康さんにうかがいました。 [[「HRアワード」の詳細はこちら>https://jinjibu.jp/hr-award/]]
事業ポートフォリオの大きな転換を支えた従業員の挑戦力
――「HRアワード2023」企業人事部門で、自己成長支援プログラム『+STORY(プラストーリー)』が最優秀賞を獲得しました。おめでとうございます。まずは感想をお聞かせください。 本取り組みに大きな影響を与えた要素の一つに、この20年間での非常に大きな事業ポートフォリオの変革があります。当社は1934年に写真フィルムの国産化を使命として設立し、写真フィルムを主力事業として発展してきました。しかし、デジタル化の急速な進展によって写真フィルムの需要は、2000年を境に年率マイナス20~30%という想像を絶する急激なスピードで減少しました。 このままでは富士フイルムという会社がなくなってしまうかもしれないと考えるほど大きな環境変化の中でも、事業ポートフォリオを変えながら企業が成長し続けられた原動力は、間違いなく従業員です。写真フィルムを販売していた人が、半導体材料や医薬品のビジネスに転向するなど、あらゆる変化に対して思いや使命感を持って向き合ってくれたからこそ、事業ポートフォリオの転換を成し遂げることができたと思っています。 変化を成長のチャンスと捉え、「変わり続けなければならない」と危機感を持って挑戦していく風土をつくるために当社が取り組んできた「+STORY」を人事の皆さまに評価していただき、大変うれしく思います。当社の変革は終わったわけではなく、この先も変化を作り出し続けなければいけません。受賞によって背中を押していただけたと感じています。