介入再発動か、2日早朝に円急騰-今夕の日銀当座預金に注目
(ブルームバーグ): 2日早朝に円相場が急騰し、日本の通貨当局が円買い介入を再発動したのではないかとの観測が高まっている。日本が祝日だった4月29日には過去最大に迫る5兆円強の介入が実施された可能性があり、今夕公表される日本銀行の当座預金予想値から介入の有無と規模を探ることになる。
円買い介入が実施されていた場合、市場の資金が一時的に吸収されるため、決済日にあたる7日の日銀当座預金増減要因の財政等要因の下振れとして表れる。短資会社3社が予想する財政等要因は1兆1000億円から7000億円程度のマイナスで、日銀が示す予想値が大きく乖離(かいり)していれば、介入の証左と見ることができる。東短リサーチの高井雄一郎研究員は「財政等要因が大幅なマイナスになれば介入が実施された可能性は高そうだ」と述べた。
円相場は日本時間2日早朝に1ドル=157円台半ばから一時153円04銭まで4円以上急騰した。4月29日も約34年ぶりの160円台を付けた後、154円台半ばまで5円以上急伸し、日銀当座預金の予想値は市場推計値から5兆5000円程度乖離した。野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは「当局による介入再発動の可能性がある」と指摘している。
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Saburo Funabiki