新語・流行語大賞、忖度まんじゅう社長「まんじゅう5万個売れた」
1日に発表された「2017 ユーキャン新語・流行語大賞」で、年間大賞は「インスタ映え」(CanCam it girl)と「忖度(そんたく)」(ヘソプロダクション代表取締役・稲本ミノルさん)がそれぞれ選ばれました。受賞者は年間大賞の言葉をどんな風に感じているのでしょうか。
インスタは「自分を表現できる欠かせない存在」
CanCam it girlは、ファッション誌「CanCam」の公式インフルエンサーを務める読者人気モデルユニット。表彰式に出席した白石明美さんは「インスタで同じ趣味の友達がたくさん増えて、すごく大事な存在」、尾身綾子さんは「自分を表現できる欠かせない存在」と“インスタ”が自身と切り離せない存在であることを強調しました。 その「インスタ映え」で大賞を受賞したことについて、同じくメンバーの中村麻美さんは、「今、インスタはいろいろな年代の方が愛用していて、実際にインスタから流行が生まれることがある。経済の活性化につながっているのが、すごいことなんだなと思う」と驚きを隠せないようでした。
「忖度の本当の意味を伝えたいと思った」
稲本さんが経営するヘソプロダクションは、大阪市福島区に本社を置く菓子の企画製造など商品プロデュース事業を展開する会社。地元大阪で起こった森友学園への国有地売却問題から「忖度」の言葉が広まり、「忖度まんじゅう」を販売したことで今回の受賞となりました。 稲本さんは「忖度にも、良いものと悪いものがあり、良い意味で忖度をすればこういう問題にならないのではと思った」といいます。「私自身は、意味を調べて良い言葉だと思い、面白おかしく使うのではなく、本当の意味を伝えたいと思ってこの商品を作ったつもりだ」と販売した理由を語りました。 そして「7月、8月に忖度まんじゅうが5万個売れて売り上げが伸びたので、9月に社員らに忖度して、忖度手当を支給したのが一番の忖度だった」と冗談交じりに流行語がもたらした商品のブームを振り返りました。 (取材・文:具志堅浩二)