【バレー】流山の衝撃。仙台がJAぎふをサーブで圧倒。男泣きの仙台・雑賀雄太監督「選手たちが自らの力で手に入れた勝利」 V2女子
バレーボール2023-24 V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN(V2女子)は2月11日にキッコーマンアリーナ(千葉県)にて2試合を開催した。 第1試合、千葉エンゼルクロス対大野石油広島オイラーズは大野石油が3-1で勝利した。 大野石油は今季3勝目。アウトサイドヒッター佐藤萌々華が17得点で勝利に貢献した。 ファンに勝利を届けたい千葉だったが、ホームで連敗。その想いは形にならなかった。 「粘るが決め切れない」 決定力不足が課題となる中、連日の会見においても選手の表情に疲労と焦燥の色が見えた。 明るい兆しもある。内定(日本大学)の池田結月がⅤリーグデビュー。リリーフサーバーでコートに立ち、初球でエースを決める活躍。連続ブレイクにも成功し、チームに活力をもたらした。 「明るく元気」がエンゼルクロスの持ち味。難局を乗り越え、ここからの浮上に期待したい。 第2試合、リガーレ仙台対JAぎふリオレーナは3-0で仙台が勝利。ここまで2位、好調を維持していたJAぎふはこの敗戦で3位に後退した。 衝撃的な1戦だった。 前節で強豪ルートインを破り、ファイナル3進出への足固めを進めたいJAぎふを仙台が力強いサーブで圧倒した。 仙台は鈴木音が5本、柳下夏苗が3本のサービスエース。 チームの得点源として成長著しい鈴木音は 「リスクを恐れないのがチームの共通認識、攻め続けるサーブを打てた」 とコメントした。 試合時間わずか1時間6分。仙台のショートサーブを警戒していたであろうJAぎふは裏を取られた形になり、コート内は沈黙した。 試合後の記者会見で、仙台・雑賀雄太監督は 「先週の浜松、群馬戦(前橋大会)に照準を合わせてきたが結果が出せず、チームは苦しい状態にあった。今日は全てを出し尽すつもりで試合に臨んだ。最後は気持ちだという話をしていた。戦術的な準備もしてきたが、試合中、自分は特段の指示はしなかった。選手たちが自らの力で手に入れた勝利です」 と語り、男泣きを見せた。 仙台は8勝目。姫路1強の様相があるV2女子だが、浜松・仙台の上昇で2位以降は熾烈な争いになりそうだ。 次戦は2月17、18日。兵庫県、静岡県で6試合が開催される。 2月11日終了時点での勝敗は下記の通り。 ・姫路(12試合12勝0敗、36ポイント) ・ルートイン(14試合11勝3敗、31ポイント) ・JAぎふ(13試合10勝3敗、27ポイント) ・群馬(13試合9勝4敗、25ポイント) ・浜松(12試合7勝5敗、23ポイント) ・仙台(14試合8勝6敗、25ポイント) ・熊本(13試合4勝9敗、13ポイント) ・大野石油(12試合3勝9敗、10ポイント) ・千葉(14試合1勝13敗、4ポイント) ・GSS東京(13試合0勝12敗、1ポイント) V3女子はカノアラウレアーズ福岡がホームで倉敷アブレイズに3-0の勝利。 今季限りでの引退を表明しているカノア・熊本比奈、賀谷明日光、鎌田葉月のセレモニーが試合後に開催された。
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