仕事が定時で終わらず、「サービス残業も許されない」ため、自宅で持ち帰って仕事をしています。これって「労働基準法違反」になりますか?
持ち帰り残業を発生させないための対策
次に、持ち帰り残業を発生させないための対策を3つ紹介します。会社側は労働基準法に違反するリスクを減らして、労働者側は身体的・精神的負担を減らせるメリットがあるため、対策方法を把握しておきましょう。 ■仕事量を把握して調整する 持ち帰り残業が発生している場合、業務量があっていない可能性があります。そのようなときは、まず担当している仕事量の把握からはじめましょう。仕事量が把握できれば、スケジュールの調整や段取りを逆算しやすくなります。毎日の業務を見える化することで、仕事量を調整しやすくなるでしょう。 ■業務の効率化をすすめる 仕事量の把握ができたら、効率化を図り時間短縮に努めましょう。例えば、ペーパーレス化やシステムの導入を実施すれば、時間がかかっていた業務の効率化が期待できます。特に、時間がかかる単純業務を効率化できれば、人にしかできないコア業務に時間を割けるようになるでしょう。 ■職場内でコミュニケーションをとる 持ち帰り残業を発生させないためには、職場内でのコミュニケーションも大切です。労働者同士で声をかけあいお互いの業務を把握しておければ、業務量の調整や分担がしやすくなるでしょう。またコミュニケーションを積極的にとることで、お互いのミスを事前に発見できるようになり、無駄な修正作業や再作成作業などが発生しづらくなくなります。
持ち帰り残業は労働基準監督署に相談を
持ち帰り残業は、賃金の発生しないサービス残業になりがちです。持ち帰り残業が労働基準法に違反するかどうかは、作業時間が労働時間に該当しているかがポイントです。自分で判断するのが難しい場合は、一度労働基準監督署に相談してみましょう。 出典 デジタル庁 e-Gov法令検索 労働基準法 厚生労働省 労働基準行政の相談窓口 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部