スロバキア首相、プーチン氏の招待受諾 第2次大戦の戦勝式典出席へ
【AFP=時事】スロバキアのロベルト・フィツォ首相は27日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の招待を受諾し、第2次世界大戦で旧ソ連がナチス・ドイツに勝利してから80年の記念式典に出席するため、来年5月9日にモスクワを訪問すると発表した。 【写真】スロバキア首相が反政府派批判 銃撃後初のビデオ演説で ナショナリストのフィツォ氏は、ウクライナ侵攻開始後もプーチン政権と近い関係を維持する数少ない欧州指導者の一人。 フィツォ氏はフェイスブックに、「ロシア連邦大統領からの公式招待、ウラジーミル・プーチン氏からの重要行事への招待を喜んで受ける」と投稿。 さらに、スロバキア政府は「ファシズムとの闘いの遺産、第2次世界大戦の歴史的事実、その中で赤軍(旧ソ連軍)が果たした役割を記憶にとどめている」と続けている。 昨年のフィツォ氏の首相就任を機に、スロバキアは2022年2月からロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援を停止した。 フィツォ氏はハンガリーのオルバン・ビクトル首相と同様、ロシアとの和平交渉を提唱している。 これに先立ちセルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領も今月、モスクワでの戦勝記念式典に出席すると発表している。 ロシア大統領府(クレムリン)は、ウクライナ侵攻への支持を集めるために愛国心と軍事的価値観を推し進めており、来年の戦勝記念式典を「史上最大の祝賀行事」にすると主張している。【翻訳編集】 AFPBB News