【解説】岸田首相vs立憲・泉代表、一騎打ち対決の勝者は… 3年ぶりの党首討論
日テレNEWS NNN
19日、国会では約3年ぶり、岸田政権になって初めての党首討論が行われました。岸田首相と立憲民主党・泉代表の一騎打ちは、どちらに軍配が上がったのか? 政治部官邸キャップの平本典昭記者が3つのポイント、『岸田首相vs立憲・泉代表 “勝利”は?』『泉代表の“隠し球”は?』『岸田流“サプライズ発言”は?』について解説します。
■岸田首相vs泉代表 “勝利”は?
鈴江奈々キャスター 「まず、1つ目の『岸田首相vs泉代表 “勝利”は?』ですが、どちらに軍配が上がったと見ますか?」 政治部官邸キャップ 平本典昭記者 「『お互いに決定打を欠いてどっちもどっちだった』という印象です。終わってから、与党の議員15人、野党の議員15人、合計30人に日本テレビ政治部が総力取材をしてみました。勝ったのはどっちか、10人が岸田首相、13人が泉代表、そして五分五分と答えた人が7人でした。具体的には、プラス評価は、泉氏に対しては『追及に迫力があった』。岸田首相に対しては、『発言に失点がなかった』という声がありました。マイナス評価としては、泉氏には『何か新しい答弁を引き出すことができなかった』。岸田首相に対しては『答弁が迷走していた』などという意見がありました」 「集約しますと、泉代表は、政治とカネの問題で一定程度、攻撃をしたが決定打には欠いたと。一方の岸田首相は、逆質問の形で憲法を出して泉代表を攻める姿勢を見せましたが、追及に真正面から応えていない姿勢も目立ち、『お互い、決定打に欠いた』という印象です」
■立憲・泉代表の“隠し球”はあったのか?
鈴江キャスター 「決定打に欠いたという中ですが、泉代表は解散を迫ったのに対して、岸田首相もかわしてしまったという流れもありました。2つ目のポイントで、泉代表の“隠し球”というのはあったんでしょうか?」 平本記者 「討論の前、泉代表が周辺に対して『岸田首相がびっくりするようなことを言う』と、“隠し球”があると言っていました。私も泉氏に月曜日に取材する機会があったので、『どんな隠し球があるのか』と聞いたんですが、手の内を明かさないと直前まで教えてくれませんでした。その“隠し球”がいったい何だったのかという討論ではありました。ある自民党議員は『隠し球は最後まで隠したままだったね』というふうに言っていました」 鈴江キャスター 「結果、何だったかわからないまま時間切れになってしまったというところなんでしょうね」