大泉洋『室町無頼』蓮田兵衛役は三船敏郎を意識「“斬られりゃ痛えぞ”を真似て」
大泉洋と入江悠監督が7日、都内で『室町無頼』(17日公開)外国特派員協会記者会見に臨み、外国特派員からの質問に答えた。 【動画】外国特派員協会で三船敏郎のモノマネを披露する大泉洋。日本語スピーチで笑い誘う 本作は、自らの力で時代を切り拓いた「無頼」たちを描いた垣根涼介氏による同名小説が原作。歴史に残された史料は少ないが、「無頼」たちは確かに実在し、腐りきった政治と世の中を叩き直そうと、命がけの戦いに挑んだ男たちの姿を描く。大泉は蓮田兵衛を演じる。 いつもとは違う役柄であることについての質問が挙がると大泉は「よく私がコミカルな役が多いとご存じでしたね」とひと笑い取りつつ、「このようなヒロイックな役は初めてだったので日本のスーパーヒーロー、三船敏郎を意識して『用心棒』のセリフ“斬られりゃ痛えぞ”を真似をしてました。トシロウ・ミフネを追い続けてました。「斬られりゃ痛えぞ」、真似してください」と答え、会場から爆笑が生まれた。 「黒澤明監督や「子連れ狼」、セルジオ・レオーネ監督のマカロニ・ウエスタンへのオマージュはあるのでしょうか?」という質問に監督は「ご指摘いただいたとおり、兵衛を大泉さんが演じるにあたって最初に思い浮かべたのは『用心棒』でした。大きな使命感を持っているわけではなく、風と共に訪れて去っていく。『用心棒』がマカロニ・ウエスタンに影響を与えて、僕はマカロニ・ウエスタンが大好きなので今この時代に返す、という循環が面白いなと。先ほど大泉さんが『三船を心に秘めて演じた』と言っていましたが、同じものを追い求めている感じがしてとても嬉しいです。映画ではとてつもない風を吹かしていて、それも『用心棒』をイメージしました。セリフが聞こえないとキャストからは苦情はありましたが(笑)、黒澤も同じだったのかなと。IMAXだと風が靡いているのが見えるので、観てもらえてたら嬉しいです」と語った。