高卒でも「公務員」なら高年収ですか? 息子が公務員を目指していますが、親として大学は出てほしいと悩んでいます…
高卒で公務員として働くメリットは?
総務省が発表している「令和4年4月1日地方公務員給与実態調査結果」では、一般行政職の経験年数別平均給料月額について、学歴別の金額も公表しています。都道府県や政令都市、特別区、市町村などで幅はありますが、経験年数35年の大学卒で最も高かったのは、政令都市で43万9026円でした。同じく経験年数35年の高卒で最も高かったのは、40万830円です。 この数字だけをみると、確かに大卒のほうが3~4万円程度高くなっていますが、高卒で公務員になると大学を卒業してから仕事に就くよりも4年早く社会に出ることになります。その4年間の給与を受け取れるのはもちろん、大学に進学する費用もかかりません。 公務員は社会的な信用度が高いうえ、解雇のリスクが少なく、安定した収入を得られるメリットがあります。しかも、高卒で公務員になれば、大卒に比べて早くから実社会での経験を積めるのもメリットになるでしょう。 一方で、「民間給与の実態~令和5年職種別民間給与実態調査の結果概要~」では学歴別の初任給も公表されています。新卒事務員・技術者合計の高校卒初任給は17万5370円であるのに比べると、大卒では21万2716円です。高卒と大卒では初任給に3~4万円ほどの差がある結果となり、やはり大卒には大卒のメリットもあります。
大学に進学するか就職するのか親子でしっかり話し合おう
公務員は国や地方公共団体の機関に勤務し、国民や地方公共団体の住民のために働く仕事です。それだけやりがいもあるでしょうし、安定した職業としてのメリットもあります。 高校を卒業してすぐに公務員になるか、大学に進学してさらに専門的なことを勉強してから仕事に就くのがいいのか、人によって考え方も違うでしょう。将来の進路は、親子でよく話し合って決めましょう。 出典 人事院 国家公務員給与の実態~令和5年国家公務員給与等実態調査の結果概要~ 人事院 民間給与の実態~令和5年職種別民間給与実態調査の結果概要~ 総務省 令和4年地方公務員給与の実態 第1調査結果の概要 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部