冬に多発する住宅火災、原因ランキングのトップは「コンロ」 電気ストーブにも火災の危険が
メ~テレ(名古屋テレビ)
火事が増える季節、最も多い原因は…?暖房器具の使用が増える冬、名古屋市の住宅火災の原因ランキングから、注意点をまとめました。 11月22日夜、名古屋市南区で木造住宅2棟が全焼する火災が発生。25日には中川区の住宅の一部が焼ける火災が。 12月1日には、愛知県小牧市、大口町など各地で火災が相次ぎました。
冬の乾燥と風で延焼拡大
名古屋市消防局によると、名古屋市内で去年発生した住宅火災は218件。 今年は11月末までに187件発生していて、寒くなってきたいま、より一層の注意を呼びかけます。 「冬になると乾燥して風が吹くので、ひとつ火災が起きてしまうと、あっという間に燃え広がってしまう。延焼拡大のスピードが夏に比べて早くなっていくので、十分注意してほしい」(名古屋市消防局 林尚良さん) 11月13日に愛知県津島市で起きた火災現場では、横風にあおられて煙が広がっているのがわかります。炎も勢いよく燃え広がっています。
住宅火災の原因1位は「コンロ」
住宅火災の原因で最も多いのが、揚げ物の油や火の消し忘れなど「コンロ」にまつわる火災です。 2位はタバコ、5位にはこれからの時期に使用するストーブが入っています。 「ストーブというと石油ストーブを考える人も多いと思うが、実は出火原因で多いのが電気ストーブです」(名古屋市消防局 林尚良さん)
電気ストーブから洗濯物に…
名古屋市消防局が作成した実験映像では、電気ストーブの前に洗濯物が干されています。洗濯物が熱い部分に触れてしまうと、あっという間に燃え移ってしまいます。 「洗濯物が落下してストーブに接触して燃えてしまったり、近くに布団などが敷いてあり、寝返りを打った時に接触して燃えてしまうということがあります。電気ストーブが出火原因になりえることを認識してもらえれば。くれぐれも電気ストーブの周りで洗濯物を干さないようにしてほしい」(名古屋市消防局 林尚良さん)