ホーム・デポ、2-4月決算は6四半期連続の減収-住宅市場の低迷で
(ブルームバーグ): 米ホームセンター大手のホーム・デポは6四半期連続で減収となった。同社は住宅市場の低迷と高額商品の需要減を克服するのに苦戦している。
2-4月(第1四半期)の既存店売上高は前年同期比2.8%減少し、アナリスト予想よりも大きな落ち込みとなった。テッド・デッカー最高経営責任者(CEO)は14日の発表文で「一部の大型裁量プロジェクトが引き続き軟調だった」とし、春の訪れが遅かったことも影響したとの見方を示した。
インフレと高金利が住宅需要を抑制しているため、同社の売り上げは減少している。消費者は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)時に急いだ家の改築や模様替えを控えており、代わりに必需品の購入を優先している。
消費者からの需要が低迷しているため、ホーム・デポは専門業者の獲得拡大に取り組んでいる。3月には建築資材販売の米SRSディストリビューションを約182億5000万ドル(当時のレートで約2兆7600億円)で買収すると発表した。ホーム・デポは2024年度の業績見通しを維持したが、取引が完了していないため、この買収は含まれていないと説明した。
ホーム・デポ、建築資材販売のSRSを買収へ-約182.5億ドル (1)
新規出店を含む総売上高は2.3%減の364億ドル。ホーム・デポの主要市場である米国での既存店売上高は3.2%減少した。同社はカナダとメキシコにも店舗を展開している。希薄化後の1株当たり利益は前年同期比5%減の3.63ドル。
ホーム・デポ:1Q既存店売上高、市場予想下回る:スナップショット
原題:Home Depot Posts a Sixth Sales Drop Amid Housing Market Woes (1)(抜粋)
--取材協力:Deirdre Hipwell.
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Jeannette Neumann, Jaewon Kang