大賞に横山さんの「けんむんの杜」 12日から奄美を描く美術展 田中一村記念美術館
第23回奄美を描く美術展(同実行委員会主催)の審査結果が1日に発表され、大賞に横山陽一さん(神奈川県)の油彩・コラージュ「けんむんの杜(もり)」が選ばれた。田中一村記念美術館賞は中嶋友美さん(奄美市名瀬)の油彩・糸「紬(つむ)ぎ続けることについて」。本展は12日から11月4日まで鹿児島県奄美市笠利町の同館である。 今年は全国から117点の応募があった。応募者のうち群島外の県内は7人、県外は42人だった。
土方明司審査員長(川崎市岡本太郎美術館館長、武蔵野美術大学客員教授)は「全体的に非常にレベルが高い。手法が多様で、それぞれの作者が見て感じた奄美を表現している。この美術展は、技術・テクニックの熟練を求めているというよりは、作者が独自の奄美を見つけ、それを作品化することを求めていると思う。そうして生み出された作品によって、見た人の新たな気付きに結びつく。ぜひこれからも、そういった作品が集う展覧会であってほしい」と総評した。 授賞式は26日、同館で。11月21日から24日まで大和村防災センター防災研修室で巡回展がある。
奄美の南海日日新聞