【高校サッカー選手権】終盤の逆転劇でベスト16へ!日大鶴ヶ丘が守る都立調布南を2-1で下す
10月12日、令和6年度 第103回全国高等学校サッカー選手権大会 東京都2次予選が都内各会場で行われた。Bブロックでは都立調布南と日大鶴ヶ丘が対戦し2-1で日大鶴ヶ丘が辛くも勝利をおさめ、ベスト16に勝ち進んだ。 【フォトギャラリー】日大鶴ヶ丘 vs 都立調布南 先制したのは調布南。0-0で迎えた後半14分、左から右へのサイドチェンジからMF9猪足凌(2年)がゴール前へクロス。これをゴール中央、FW11竹島勇樹(3年)が決め、先制した。追いすがる日大鶴ヶ丘の攻撃を、調布南守備陣を中心に身体を張った守りで回避し続けた。 攻めに攻める日大鶴ヶ丘。耐え忍ぶ調布南。時間は刻々と過ぎ、このまま決着かと思われた後半38分、日大鶴ヶ丘、MF6海老澤恵人(3年)のパスを受けたFW11柳沼壮良(3年)が流し込んで、同点。 さらに後半アディショナルタイムには左サイドを突破したMF16吉山勇紀(2年)が値千金のミドルシュートを叩き込み、土壇場で日大鶴ヶ丘が逆転に成功した。 決めたMF吉山。同点に追いついた直後に投入。わずか6分で殊勲のゴールをあげ、ラッキーボーイとなった。 サイド、中央と攻めに攻め続けたものの、なかなか決まらず、逆に調布南に先制され、粘りのある守備に苦しめられた日大鶴ヶ丘。それもそのはず、シード校とあって、この試合が大会初戦。相当なプレッシャーがかかっていた。 FW柳沼は「大きな舞台とあって、緊張して、自分たちのプレーができず、うまくパスが回りませんでした。失点したことも含め、焦りがありました」と言えば、主将のDF4須賀涼汰(3年)は「負けたら終わりという重圧のなか、全体的にプレーが慎重になっていました。自信をもって仕掛けるシーンが少なかった印象です」と振り返った。 それでも逆転できた要因は何か。 DF須賀は「普段から失点をしても気持ちを落とさないこと。連続失点しないことを心がけています。この試合では失点を1点で抑えられたこと。そしてみんな気持ちで負けなかったことです」とメンタル面を強調すれば、FW柳沼は「応援も含め、ベンチ全員が諦めていませんでした。その雰囲気がピッチに伝わっていました」と一丸となって戦えたところにあるようだ。 勝利の喜びより「ホッとしました」と安堵の表情を浮かべたDF須賀。偽らざる気持ちだろう。 なお、勝った日大鶴ヶ丘は19日、ベスト8をかけ、成立学園と対戦する。 (文・写真=佐藤亮太)