【エリザベス女王杯】ハーパー 悲願達成へデータも後押し唯一の減点1 ブリンカーで一変期す
「エリザベス女王杯・G1」(10日、京都) 全登録馬中G1馬が2頭のみという混戦ムードが漂う秋の女王決定戦。データ班のイチ推しは昨年のオークス2着、秋華賞3着と3歳牝馬路線で活躍してきたハーパーだ。今年はまだ勝ち鞍がないが、昨年の3着馬で底力は確か。距離延長で一変する可能性は十分だ。 ▼傾向(過去10年) 96年の秋華賞新設により古馬混合戦に。99年に国際競走となり、10、11年には英国馬スノーフェアリーが連覇を達成。ただ、その後は外国馬の参戦はない。京都競馬場の改修工事に伴い、20~22年は阪神で開催。22年は2着同着。 ▼人気 1番人気〈2・2・2・4〉 2番人気〈0・0・1・9〉 3番人気〈4・0・3・3〉 4番人気〈1・0・1・8〉 5番人気〈1・3・0・6〉 上位人気馬の信頼度は高いとは言えない。 ▼ステップ 府中牝馬S〈4・6・2・38〉 オールカマ〈3・1・0・13〉 秋華賞〈1・3・2・21〉 札幌記念〈1・1・1・1〉 ローズS〈1・0・0・0〉 OP競走〈0・0・0・19〉 準OP〈0・0・0・20〉 勝ち馬全頭が前記のG1&G2から参戦。 ▼前走内容 勝ち馬8頭が3着以内。同じく8頭が5番人気以内だった。 ▼馬齢 3歳馬〈2・3・3・26〉 4歳馬〈7・4・5・44〉 5歳馬〈1・3・1・56〉 6歳以上〈0・1・0・16〉 勝ち鞍、勝率ともに4歳馬が抜けている。 ▼所属 美 浦〈2・5・0・42〉 栗 東〈8・6・9・99〉 外国馬〈0・0・0・1〉 栗東所属馬が断然。 ▼実績 勝ち馬7頭にG1連対かG2V経験があった。 ▼決め手 勝ち馬9頭が前走の4角を2~8番手で通過するか、最速上がりをマークしていた。 ▼注目馬 全項目クリアはゼロで、減点1はハーパー1頭のみ。昨年のオークス2着馬が待望のビッグタイトル奪取といく。(記録室) 友道師「前回は20キロ増えていたものの、今までで一番いい体だった。春は疲れが残っている感じだったけど、調教も動いていたので、もっとやれると思っていたが、やめている感じ。今回はブリンカーを着けて。距離は今回の方がいい」 〈1週前診断〉岩田望(レースは武豊)を背に栗東CWで6F82秒9-11秒1(馬なり)と上々の時計をマーク。3頭併せで僚馬2頭を2馬身半引き離してフィニッシュした。最近は半マイルからサッと流す程度が多かったが、本番に向けて今回は長めからビッシリと気合の入った調整過程。これがいい方に出れば復調があってもいい。