「正直、あまりメリットとして捉えられない」モンテディオ山形の相田社長が降雪地域でも”ドーム型の施設建設”に前向きではない理由
イニシャルコストが出たとしても…
2023年12月19日、Jリーグは「2026-27シーズンからシーズン移行を実施し、残された課題を継続検討していく」ことを決定した。これを受け、モンテディオ山形の相田健太郎社長がオンライン会見を実施。ファン・サポーターの意見も含め「クラブ全員の全ての部門と話して、モンテディオ山形というクラブとしてはシーズン移行に対応可能という判断をしたうえで賛成票を投じました」とコメントした。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! 相田社長がシーズン移行のメリットのひとつに挙げたのが「シーズン開幕戦をホームで迎えることが可能になった点」だ。現行のやり方では降雪地域の山形でのホーム開幕戦実施は不可能。実際、山形はシーズン最初の3、4試合を必ずアウェーで戦っている。8月開幕となれば、そのデメリットが解消されるわけだ。 シーズン移行にあたり、課題のひとつと考えられているのが降雪地域における施設整備。ただ、相田社長は「山形県はじめ、多くの皆さんのご協力により、施設を確保できる状況にあります。そこは大きな課題ではありません。」とコメントしている。 「施設を作ることが目的になると、正直、あまり意味がないのかなと思っています。イニシャルコスト(初期費用)が出たとしても、ランニングさせる費用だったりとか、そういった部分は自力で作らないといけないですから、(降雪地域への支援として100億円用意しているという)リーグが何かをしてくれるからという考え方は持っていません。 基本的には分配金も当てにしないとか、そういう考えで事業を進めています。あくまでそこはボーナスであると言うと誤解を招く可能性もありますが、はなから期待しているところではありません」 シーズン移行するなら降雪地域にはドーム型のスタジアムが必要との意見も聞かれるが、相田社長はそう考えていない。 「たまにドーム型の施設というお話が出てきますが、そういうものを作っても冷房、暖房のお金を誰が出すのかと考えた時に、結果、我々が負担しないといけなくなるので、その施設が本当に必要なのかと、正直、あまりメリットとして捉えられないというのが感想です」 新スタジアム計画(25年着工予定)もある山形は、シーズン移行後も施設面について不安はなさそうだ。 構成●サッカーダイジェストTV編集部
【関連記事】
- 「私個人ではなく、クラブの意見として」降雪地域のクラブであるモンテディオ山形がシーズン移行に賛成した理由は? 相田社長が挙げた「いくつかのポイント」
- 「日本サッカーは10年間で信じられないほど成長した」マンC率いる名将ペップ、CWC浦和戦を前に日本に賛辞!森保Jにも言及「代表チームはドイツに勝った。W杯を見てくれ」
- 「結果には落胆している」遠藤航、フル出場のマンU戦後に心中明かす「自分の仕事である守備面に集中した」
- 「俺はもうサッカーは一切見ない」中田英寿が指摘する現代フットボールの問題点「分かっていない人が多い」
- 「走れない闘えない努力もしない口先だけは立派な史上最低イレブン」刺激的な横断幕と大ブーイング。異様な雰囲気に包まれた大宮アルディージャの最終戦セレモニー