「1日2リットル」それ、ちょっと待って! 二重あご・下腹部ぽっこり・大根脚は「水毒状態」かも
冷え性、疲れやすい、手足がむくむ……そんな人は、もしかしたら「水毒(すいどく)状態」かも。必要以上に水分を摂り過ぎている人は要注意! 今回は石原新菜先生に、自分の水毒度が簡単にわかるチェックテストや水毒の解消方法についてお話を伺った。 お話を伺ったのは:石原新菜(いしはら にいな)先生 イシハラクリニック副院長。医学生の頃から自然医学の泰斗で医学博士の父、石原結實と共にメキシコのゲルソン病院、ミュンヘン市民病院の自然療法科、英国のブリストル・キャンサー・ヘルプセンターなどを視察し、自然医学の基礎を養う。現在は父の経営するクリニックで漢方薬処方を中心とする診療を行うかたわら、テレビ・ラジオへの出演や、執筆、講演活動なども積極的に行い、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。二児の母、また女性としての視点からアドバイスにも定評がある。 (「」内 石原新菜先生)
「水毒」ってなに?
「最近は、熱中症予防や美肌ケア、ダイエットなどのためにたくさん水分を摂ることが推奨されている傾向にあります。確かに、水は人間にとって欠かせません。でも、植物に水を与えすぎると根腐れを起こすように、人間のからだも水分を摂りすぎれば、代謝できない余分な水がたまります。日本人の多くは『水太り』、体調不良は『水毒』かも。 水にはものを冷やす性質があります。濡れた服をそのまま着ているとからだが冷えてしまいますよね。同じ理屈で、からだのなかにたまった水分をそのままにしていて、内側からどんどん冷えてしまうのです。東洋医学では、この水が必要以上にたまって、からだに悪さをする状態を『水毒』と考えます。水毒でおなかに水がたまっている人は、おなかがひんやりしています。肥満も水毒の症状の一つです」
水がたまると、体重が増える?
「水はカロリーゼロだから、いくら飲んでも太らないと思っている人が多くいますが、必要以上にからだに水がたまれば『水太り』します。実は、日本のぽっちゃり女子の多くが水太りなのです。体重の約6割は水なので、2、3日で体重が増えたような場合、とくに原因は脂肪ではなく、水分過多の場合があります」