菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
昨年も深夜帯の全4話ながら『凋落ゲーム』(フジテレビ系)で連ドラ初主演を務め、夜の帯ドラマ『褒めるひと 褒められるひと』(NHK総合)では主人公の弟役で出演。さらに民放最大のドラマ枠である日曜劇場の『下剋上球児』(TBS系)にも出演するなど着実に知名度を上げていきました。 「2人ともこの2年あまりで急激に活躍の場を増やした」ことがわかるのではないでしょうか。しかも“音楽と演技”というジャンルや“配信と放送”というフィールドが違うことも、「菅田将暉の弟」として2人が比較されることなく、それぞれが純粋な評価を得やすかった理由の1つでしょう。 そして今年、2人が活躍するうえで密かに大きかったのが、兄・菅田将暉さんの動きが少なかったこと。 今年、菅田さんの主なテレビ出演は『民王R』(テレビ朝日系)のナレーションのみ。映画や配信ドラマの出演こそありましたが、多くの人々が目にするテレビでは、ほぼ短いVTRでの出演やCM出演などに留まっていたのです。アーティストとしてはアルバムが発売され、フジテレビ系パリオリンピック中継の応援ソングを担当したものの、出演数としては限定的でした。 31歳にして「カリスマ」「国民的俳優」とも言われる兄が一歩引いたようなポジションだったことで、弟たちが純粋にフィーチャーされやすかった感があるのです。しかも菅田さんの活動ペースが落ちている間に、音楽と演技というそれぞれのジャンルから兄に近づくような形で奮闘していることがメディアと世間の注目を集めることにつながりました。
兄への尊敬と愛情を語れる強さ
メディアがこっちのけんとさんと菅生新樹さんをフィーチャーしたくなるのは、歌や演技の実力だけではないでしょう。 まず「七光り」「コネ」などと言われることを覚悟して兄と同じ世界に飛び込んだこと。「純粋に実力だけを見てほしい」という気持ちや批判を避けるために偉大な家族の存在を隠してデビューする人が増える中、2人は「比較されることを覚悟で公表」という厳しい道を歩んでいます。 次のポイントは兄への尊敬を隠さず語れること。2人は16歳で大阪の高校を中退し、親元を離れて上京するなど、兄の勇気と努力を見てきたこともあって、兄弟愛を感じさせるコメントが目立ちます。メディアとしては兄への思いや兄弟のエピソードなどは聞きたいところであり、番組出演やインタビュー取材などに積極的な2人のスタンスは魅力的でしょう。 また、発言におけるメッセージ性やさまざまな状況を受け入れていく肯定感の高さなども、業界内で評価されているポイント。この点では「兄譲り」という声もあがるなど、良い意味で兄弟であることがフィーチャーされやすくなっています。