「婚活でセクハラに遭った」34歳ぽっちゃり女性。恋愛経験ゼロから“爆速で婚活卒業”したワケは
顔写真なしで“人柄重視”のTwitter婚活を開始
希さんは「Twitter婚活」も試してみました。Twitter婚活とはX(旧Twitter)上に自分の性別、身長などプロフィール情報と「#Twitter婚活」というハッシュタグを含めて投稿しておくもの。 顔写真を載せる必要はなく、過去の投稿や他人とのやり取りから人柄が分かるため、条件検索型のマッチングアプリにはできない“人柄重視”で相手を探せる利点があります。 希さんは体型に関する情報も正直に載せてTwitter婚活を行いました。そこで知り合いデートをした相手は、同じく彼女がいたことがない男性でした。リアルで会った時に、外見がタイプではなくモチベーションは下がりました。でも注文ばかりつけていられないし価値観が合うかもしれないと2回目のデートをしたものの、特に距離が縮まることはありませんでした。そして、彼氏がいないまま2023年が終わります。 お正月に何かしようと思っていたタイミングで、恋愛メタバース「Memotia(メモティア)」というアバターを使ったマッチングアプリを知り、登録しました。
AIが選んだ相手と、あまり期待せず“デート”してみた
メモティアは条件検索ではなく、AIがおすすめの相手を紹介してゲームのような仮想空間の中でアバターで30分会話をするという出会い方です。男女双方が話してみたいと希望すればマッチングが成立します。 メモティアの中にはプロフィールカードや、話題のすごろくといった会話のきっかけになる仕掛けが用意されています。それでも、1人目の男性とは全く盛り上がらなかったそうです。 その男性はコミュニケーションがとりにくく、言葉の端々に相手を見下すような言い方が多かったとか。希さんは「こういう人しかいないのかな」と思ってやめることも考えますが、すぐに2人目のタクさん(仮名)が紹介され、あまり期待せずメモティア内で“デート”してみることに。
同じく恋愛経験ゼロの相手から「誘ってもいいですか?」
タクさんは穏やかな男性でした。デート終了間際に「マッチングしてもっとお話ししたいです」と言われ、無事にマッチングが成立。2回目にアプリ内でデートを行います。メモティアの中には、マッチングしたカップルがお互いを深掘りするための質問が用意されているデート空間もあるそうです。 そこでお互い恋愛経験がないことや、相手の方が1歳年上であること、住んでいる場所が同じ路線で2駅隣に住んでいるということも、自然な形で知ることができました。人気漫画『ゴールデンカムイ』が好きという話になり、その流れで、当時上映中だった同作の実写映画が話題に。タクさんから「誘ってもいいですか?」と、誘う前に確認されたそうです。 希さんはTwitter婚活で知り合った男性とリアルで会った時に、外見があまりタイプではなく引いてしまった苦い記憶があります。そのためダラダラとアプリの中で会話をして、時間が経ってから外見がタイプじゃないと知るのは嫌だという思いもありました。 希さんはお誘いを受諾して、リアルデートの約束をしました。