《今季はヒット1本が638万円》巨人・坂本勇人が1億円ダウンの年俸5億円で大幅減回避 球団側に「FAで獲得狙う阪神・大山との兼ね合いがある」の指摘も
阪神のノイジーを下回る水準
この水準は、阪神から戦力外通告を受けたノイジー(年俸1億6170万円)の1安打あたり521.6万円(ワースト57位)や今季限りで引退したヤクルトの青木宣親(年俸1億4000万円)の1安打あたり518.5万円(ワースト58位)よりも悪かった。坂本と同じ年俸6億円で本塁打王と打点王の2冠に輝いたヤクルトの村上宗隆の491.8万円(ワースト63位)と比べても開きがある。 仮に坂本が来季の年俸5億円で今季と同じ成績だった場合、1安打あたり531.9万円。まだ、今季の村上の数字に劣る。減額制限いっぱいの2.4億円ダウンで年俸3.6億円だとすると、今季の成績で1安打あたり382.9万円。ソフトバンクの近藤健介(年俸5億5000万円、137安打)の1安打あたり401.5万円(ワースト72位)を上回るくらいの水準になってくる。 318人中のワースト100位には1安打あたり280.0万円で巨人の4番・岡本和真(年俸4億2000万円、150安打)がいる。岡本と同程度の水準を目指すなら、坂本の年俸は減額制限を超える50%超のダウンが必要だったことになるが、そこはチームの核を長く勤めた功労者をどう評価するか、という難しい問題もあるのだろう。