「余計なことしてくれた」受験生は怒りと悲しみ 入試直前に予備校閉鎖 講師給与は未払い「資金繰りに行き詰まり」
■12月30日に最後の授業。1月4日に破産の貼り紙
受験直前に突然の予備校閉鎖となったが、12月30日に最後の授業があり、そこから休みをはさんで、1月4日に破産の貼り紙が貼ってあったということだ。 来週は大学入学共通テストがあって、私立は今月の下旬から入試がスタート。 国公立大学は前期日程が2月25日、後期日程が3月12日ということで、この間、受験生にとっては通う予備校がないという状況だ。
■授業料の前払いを要求や、施設が汚いなどの兆候があれば注意
大阪大学大学院 安田洋祐教授:通われていた方は気の毒なんですけれども、基本的に前払いで授業料を納めていたことなので、資金繰りが悪化していく中で、ある程度将来の予測はつくと思うんですよね。にもかかわらず、ギリギリまで連絡をしなかった。対応には問題があると思います。 今後、このように塾、予備校の倒産って出てきてしまうかもしれないので、できることとしては、前払いを要求してくるとか、施設があまりメンテナンスされていない、汚いなどの兆候があれば、お金がないことのシグナルなので、そういったところは極力避けるぐらいしか自衛策はないかもしれないです。 関西テレビ・神崎博報道デスク:今後、破産管財人がたって、予備校の資産を全部かき集めた上で、優先順位があるので、例えば税金であるとか、職員・従業員の給料に優先的に払われていくので、払った授業料はそのまま戻ってくるとはなかなか考えにくいかなと思いますね。 (関西テレビ「newsランナー」 2025年1月7日放送)
関西テレビ
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