〈1.1大震災〉国道249号、24年内に開通 国交相表明、輪島―珠洲間
●降雪対策へ連絡本部 能登半島地震や奥能登豪雨で複数の区間が不通となっている国道249号(輪島市門前町-珠洲市、53キロ)が年内に通行可能になる見通しとなった。中野洋昌国土交通相が19日の閣議後会見で発表した。地元住民や緊急車両に限った通行となる区間もある。降雪期に復旧が滞らないようにするため、自治体などで構成する連絡本部を設置する方針も明らかにした。 国道249号の不通区間のうち、地震で被害が出た輪島市の「中屋トンネル」は9月下旬に通行できる予定だったが、豪雨により付近で土砂崩れが発生し、作業員1人が死亡した。 県に代わって工事を担っている国交省は、県道や市道の迂回(うかい)路を使って年内に1車線を確保する。トンネルが通行可能となる時期は年内に示す。 国交省が新設する「能登地域冬期道路交通確保情報連絡本部」は石川県や各自治体のほか、金沢地方気象台や県警本部でつくる。関係機関の情報を一元的に集約し、雪害対応や除雪体制の強化を図る。 のと里山海道と能越自動車道は国が除雪を行い、国道249号も大雪時には国が対応に当たる。21日に国交省金沢河川国道事務所で設立会議を開く。 中野国交相は「石川県とも連携して万全な除雪体制を構築する」と述べた。