米投資適格級の社債スプレッド、98年以来の低水準に 大統領選後
[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米投資適格級の社債スプレッドが7日、1998年以来の低水準に縮小した。投資家の間で米経済に対する自信が強まっていることや大統領選でトランプ前大統領が勝利し、株式などのリスク資産が上昇していることが背景。 投資適格級社債の値動きを示すICE・BofA米社債インデックスのスプレッドは7日、78ベーシスポイント(bp)まで縮小し、98年以来の低水準となった。先月末は86bpだった。 ジャンク債の値動きを示すICE・BofA米高利回りインデックスのスプレッドも7日に273bpに縮小。07年以来の低水準となった。先月末は288bpだった。 トランプ氏の政策は減税と規制緩和を通じて企業に利益をもたらすと見込まれている。 BMOキャピタル・マーケッツの債券戦略ディレクター、ダニエル・クリーター氏によると、投資適格級社債のスプレッドは1週間で8bp縮小。週間ベースでは23年6月以降で最大の縮小となった。