源氏物語誕生の地で楽しむ!紫式部も感銘を受けた「びわ湖のお月見」をテーマとしたイベントが開催
2024年の十五夜は9月17日。1年で1番綺麗といわれる中秋の名月が夜空に浮かぶ。紫式部は石山寺からびわ湖に映る中秋の名月を見て、「源氏物語」を書き始めたと伝わっている。滋賀県大津市では、紫式部も感銘を受けた「びわ湖のお月見」をテーマとしたイベントが開催中。 【画像】よはのつきプロジェクトーびわ湖と月を愛でる秋ー 今回の企画について担当者に話を聞いた。 ーー今回の企画の意図や狙い、ターゲットは? 大河ドラマ「光る君へ」の放送により注目が集まる大津市をさらに盛り上げるためのイベントです。「紫式部ゆかりの地」として注目が集まる今、紫式部も感銘を受けた風光明媚な大津を、大河ドラマファンだけでなく多くの方に満喫していただきたいと考えています。メインターゲットは関西に住む20代~30代女性。大津市外からの参加者による、イベントや大津の楽しみ方などに関する情報拡散にも期待し、市外からの誘客も狙っています。 ーーイチオシ、目玉となるものは? 「よはのつき 湖畔を彩る竹・ヨシあかり~YOWANOTSUKI Illumination~」がイチオシ企画です。9月14日から約2カ月間開催するライトアップで、びわ湖を一望できる市内5カ所にライトアップスポットを設置します。ライトアップスポット周辺の観光地やグルメ、また夜のびわ湖や大津の街など、さまざまな魅力にあふれるびわ湖大津を数日かけて楽しんでいただけるコンテンツです。さらに、ライトアップスポットの写真をSNSに投稿すると豪華景品が当たるフォトキャンペーンも実施予定ですので、ぜひ素敵なライトアップ写真を投稿いただければと考えています。 ーー今回の企画のアイデアはどのようにして生まれた?また、その実現に向けて苦労した点は? 大河ドラマ「光る君へ」で注目される「紫式部ゆかりの大津」に、大河ドラマ視聴者だけでなく多くの方が来訪したくなる話題性のあるイベント開催を検討し、今回のプロジェクトが始動しました。初の試みであったため「メインターゲットの20代~30代女性が楽しめるコンテンツは何か」「より効果があるライトアップスポットはどこか」など検討事項が多く苦労しましたが、同世代の職員が主軸となって一つひとつ内容を詰め、プロジェクトを進めることで乗り越えました。 ■今年だけの特別企画「よはのつきプロジェクトーびわ湖と月を愛でる秋ー」 紫式部の和歌「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな」にちなんだプロジェクト。紫式部は、大切な旧友との再会とその時間があっという間に過ぎてしまった寂しさを月になぞらえた。このことから「よはのつき」を大切な人の例えとし、友人・パートナー・家族といった大切な人たちと楽しめるお月見イベントが開催される。 ■よはのつき 湖畔を彩る竹・ヨシあかり~YOWANOTSUKI Illumination~ びわ湖のビュースポット5カ所で、竹やヨシ(水辺に生える葦に似た植物)を使った灯りのオブジェを展示。びわ湖を照らす月あかりと織り成す幻想的な空間を楽しめる。 ・開催期間:2024年9月14日~11月17日(日) ・点灯時間:17時30分~21時 ■ライトアップスポット「大津港・なぎさ公園エリア」 ■(1)大津港 新たな日本文化として注目される竹あかり。身近にある竹林が、美しいモニュメントとなってあたたかい光で照らす。 ■(2)なぎさ公園(打出浜) 職人によって細部まで竹で作られた三日月アートを展示。また、市民が制作した竹灯籠も飾られる。 ■(3)なぎさ公園(におの浜) 満月のような直径2~3メートルの竹まりが出現。一つひとつ手作業で作られた、色とりどりのかわいい竹まりも並ぶ。 ■ライトアップ周辺おすすめスポット!びわ湖を一望できる4つのカフェ「なぎさのテラス」 なぎさ公園内にあり、びわ湖のほとりに並ぶ4つのカフェがかわいらしい「なぎさのテラス」。すべての店から、びわ湖のレイクビューを楽しむことができる。近江の食材にこだわった「なぎさWARMS」、コーヒーと紅茶にスイーツが自慢の「Chocola」、本格イタリアン「ANCHOVY」、近江牛を楽しめるこだわりの肉料理レストラン「Hashing DINER」。さまざまな個性あふれる料理を楽しもう。営業時間や定休日は各店舗の公式サイトで確認を。 ■ライトアップスポット「おごと温泉観光公園・道の駅びわ湖大橋米プラザエリア」 ■(1)おごと温泉観光公園 滋賀県に拠点を置く切り絵作家・早川鉄兵さんによる、今にも動き出しそうな動物アートの数々。夜になると「ヨシ灯り」によって、動物たちのシルエットが浮かび上がる。繊細な切り絵とあたたかなヨシ灯りの織りなす世界を楽しみたい。 ■(2)道の駅びわ湖大橋米プラザ 米プラザの芝生広場&湖畔エリアでは、体験型ヨシあかりアートが展示される。ヨシあかりアートのワークショップも実施予定だ。 ■おごと温泉観光公園・道の駅びわ湖大橋米プラザの楽しみ方 ■おごと温泉観光公園 おごと温泉の上質な源泉を活用した足湯は、無料で誰でも楽しむことができる。おごと温泉周辺の観光案内や地元物産品の展示・販売、カフェ、レンタサイクルなどもそろっている。 ・営業時間:9時~18時※足湯のみ、ライトアップ期間の土日は20時30分まで営業予定 ・休日:年末年始(12月30日~1月1日) ■道の駅びわ湖大橋米プラザ 滋賀県産の生鮮品や加工品が並ぶ直売所はじめ、レストラン、お土産売店、コミュニティルームなどを備えた道の駅。休憩スペースでは、琵琶湖大橋とびわ湖の眺望を楽しむこともできる。 ・営業時間:4月~9月は9時~18時、10月~3月は9時~17時 ・休日:年中無休