元つばきファクトリー 岸本ゆめの、ソロ活動の指針「自分が感じてきた負の感情も歌にしたい」
昨年11月につばきファクトリー、ハロー!プロジェクトを卒業した岸本ゆめの。4月1日の誕生日に『BLUEMOON BLUES』をリリースしソロ活動を本格的にスタートした彼女に、卒業を決めたときのことやひとりで歌を届けることへの思い、また6月8日に開催される初めてのソロライブについて話を聞いた。 【写真】ソロアーティストとして歩みだした岸本ゆめの撮りおろしカット【10点】 ──岸本さんは現在YU-M エンターテインメントに所属されていますが、もともと事務所社長である山田さんとお仕事したいと考えていたのだとか。それはどの時点で話されたんですか? 岸本 卒業の相談をアップフロントの方にした最初から、「私は山田さんのところにお世話になりたいです。それが厳しそうなら芸能界は諦めようかなと思っています」と言っていましたね。それは正直、それくらい行きたいぞというアピールなんですけど(笑)、でも本当にそのくらいの気持ちでした。 芸能人でいたい気持ちが大きいわけじゃなかったし、山田さんのところが厳しそうだったら別にいいかなと思っていたんですよ。どこかのミュージックバーとかで頑張って修行して歌いながら違う仕事をして生きてくこともできるし、とも考えていましたね。 ──実際にYU-Mに入ってみてどうですか? 岸本 めっちゃ楽しいですよ(笑)。大げさな変化があるわけじゃないんですけど、やっぱりグループから1人になったということが大きいですね。いろんなことを決めるのに自分の意見が入るというのは楽しいです。たとえば、『BLUEMOON BLUES』の衣装は「こういう衣装を着たいです」というイメージをInstagramやPinterestから集めて送って作っていただきました。 ──今後、衣装も自分でプロデュースしていこうと考えているんですか? 岸本 イメージやこういうことをしたいというのは伝えたいんですけど、自分ではすべての物事に対してセンスに欠けるなと思っているので、そこはプロに任せたい気持ちがあります(笑)。ただ6月8日の初ライブでは、自分プロデュースの衣装になるので、古着屋さんを回って集めました! ──それはなぜ自分でやろうと思ったんですか? 岸本 よくよく考えたら、衣装という衣装を着なくていいなと思ったんですよね。それこそアイドル時代は一から作っていただいたTHEステージ衣装みたいなものを着ていましたけど、今は自然体な私服っぽい感じにしたいなと。今回はギターをちょっとだけ弾くので、ギターに合いそうなバランスで選んだりはしていますけど、本当にこれまで全然違うことをしたがっているんだなと自分で思います。 ──初のソロライブについても伺いたいのですが、ライブまでにリリースされたのは3曲で、どんな内容になるのかファンの方はすごく気になっていると思います。 岸本 全部で12曲披露するんですけど、オリジナル曲が9曲、うち6曲はライブで初披露になるんですよ。カバー曲もやるんですけど、ハロー!プロジェクトの曲じゃないのでお客さんはほぼほぼ知らない曲という感じになると思います。 ぶっちゃけ全部知らない曲のライブっておもんないときもあると思うんです(笑)。でもひとつのエンタメというか、ひとつのショーにしてしまえたらちゃんと見ていただけるし、楽しんでもらえるじゃないですか。なのでライブのあいだは、他のこと考えさせないような時間にできたらなと思っています。 ──誰もが知っている曲に頼るということもできると思うのですが、すごくチャレンジングな内容になりそうですね。 岸本 ソロ一発目なのにカバー曲をいっぱいやるのは違う気がするし、7曲とかで終わるのもちょっと寂しいなということで、いろんな方にも急いで準備していただいていて(笑)。今回はバンドでやるんですけど、バンドの方々にもほぼ初見の曲を短期間で大量に任せることになり、申し訳ないというか、「ほんと、お願いします!」という気持ちです(笑)。