数千キロの粉ミルク無料配布 経済不況下のアルゼンチン
メルロ、アルゼンチン、6月5日 (AP) ― アルゼンチン政府は6月4日、数千キロの粉ミルクを貧困地区に配布する配給作業を開始した。 粉ミルクは倉庫に山積みされており、賞味期限切れまであと数週間という状態で、ミレイ大統領の政権を揺さぶるスキャンダルに発展する可能性があった。 貧困が人口4700万人の55%以上に影響を及ぼしているという民間の推計がある今、政府は社会団体が要求する食料の配達を早めざるを得なかった。 数十万キロもの社会的援助用の食料が、人的資源省の倉庫に数カ月保管されていたことで、サンドラ・ペトベロ人的資源相が強い批判を浴びている。 軍隊の食糧配給作戦は、アルゼンチン・カトリック大学とカトリック教会としての援助活動を支援する国際NGOによる新たな貧困数値の発表と時を同じくして行われた。 経済不況と年間289.4%のインフレの中、アルゼンチンの第1四半期の貧困は10%増加した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)