miletが「痛くても怖くても」過去に向き合いたいと思えた─『hanataba』制作秘話を語る
TBSテレビ 日曜劇場『アンチヒーロー』の主題歌としてオンエアされている『hanataba』を6月5日に発売したmilet。J-WAVEで放送中の番組『~JK RADIO~TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」に出演し、同曲の制作秘話を語った。オンエアは6月14日(金)。ここでは、その内容をテキストで紹介する。
蔦谷好位置は「愛情深い方」
ドラマ『アンチヒーロー』は「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士が常識を覆す、逆転パラドックスエンターテインメントとして回を重ねるごとに注目を集める。主人公・明墨を演じるのは長谷川博己。同ドラマの主題歌『hanataba』はどのように制作されていったのだろうか。 milet:ドラマの脚本を数話分読ませていただきました。「ミドルテンポくらいのバラードで」くらいしか言われていなくて、比較的、自由でした。2、3曲くらい蔦谷好位置さんとセッションして作って、それをデモとして送りました。そのときに『hanataba』の原型、そのときは「ブーケ」という曲名だったんですけど、そのデモをすごく気に入ってくださって、すぐに曲として詰めていこうとなりました。かなりスムーズに作られたと思います。 蔦谷好位置とは、どのように作っていったのだろうか。 milet:蔦谷さんには、私が読んだ台本の内容やストーリーを説明して、この曲のキーワードとして考えていた「後悔」「愛」「希望」、さらに私の思っていることを伝えました。蔦谷さんは、私が単語を言うと「じゃあこっちの音かな?」っていう風に鳴らしてくださるんです。そこから、「いや、このコードはちょっと明るすぎる」「ちょっとポジティブすぎる」「芯の強さがほしい」などと言いながら、一緒に音を探していきました。こういう作り方は誰とでもできるものではなくて、お互いそれなりに苦しみや悲しみがあるからこそできるのではと思っています。蔦谷さんとは何回かご一緒させていただいていて、「愛情深い方だな」と感じることがたくさんあり、「深い愛の音が鳴らせそうだな」と思っていました。