アルファベット、時価総額2兆ドルクラブ入り-AI成長期待
(ブルームバーグ): 26日の米株式市場で、グーグルの親会社アルファベットが大幅高。終値ベースで初めて時価総額が2兆ドル(約316兆円)を上回った。好調な決算を受けて、同社が人工知能(AI)分野の主要プレーヤーになるとの見方が強まった。
アルファベット株の終値は10%高の171.95ドルで、1日の上げとしては2015年7月以来最大。時価総額は2兆1500億ドルとなった。この日の上昇により、時価総額はほぼ2000億ドル増加した。1日の値上がりとしては株式市場で史上最大級。アルファベット株の年初から上昇率は23%と、ナスダック100指数の5.3%を上回るパフォーマンスとなっている。
同社が25日発表した1-3月(第1四半期)決算では、クラウド・コンピューティング部門の成長が寄与し、売上高がアナリスト予想を上回った。AIの成長がクラウド需要を押し上げている。同社はさらに、初めての配当を発表するとともに、自社株買いを700億ドル追加することも明らかにした。
アルファベット、売上高は予想上回る-クラウドの成長にAI寄与
フェニックス・ファイナンシャル・サービシズのチーフマーケットアナリスト、ウェイン・カウフマン氏は、「アルファベットは非常によく経営され、そのフリーキャッシュフローは驚異的であり、膨大な研究開発(R&D)予算を持っている。どの会社が最高のAI製品を持つか、誰も分からないが、同社が負ける方に賭けるのは難しいだろう」と述べた。
アルファベットの時価総額は、日中ベースでは2021年そして今月初めに2兆ドル台に乗せたことがあったが、終値ベースでは今回が初めて。
原題:Alphabet Joins $2 Trillion Club as Results Show AI Strength (1)(抜粋)
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Ryan Vlastelica