阪神・森下翔太が日本一の大暴れ宣言「全力を尽くしたい」昨秋の関西ダービーで日本一に貢献
あの感動を再び-。阪神は11日からオリックス3連戦(京セラ)に挑む。関西ダービーといえば昨秋の日本シリーズで新人最多の7打点を挙げた森下翔太外野手(23)。6月に入って絶好調の2年目は10日、得点力をさらに向上させることを宣言。ナニワの地で大暴れし、首位広島との1ゲーム差を詰めにいく! 【写真】まるで忍者?フェンスに登って捕球練習する阪神・森下 日本中を感動させた。新人離れしたフルスイングで驚かせた。38年ぶり2度目の日本一に輝いた「11・5」から219日。森下が再びオリックスとの真剣勝負に臨む。 「やっぱり得点というところは、まだ今の課題だと思う。一つのチャンスをモノにできるかどうかによって、流れ、展開とか、雰囲気が変わってくる。そういう意味でこだわっていきたいです」 交流戦は残り7試合。いよいよ、関西ダービーが幕を開ける。オリックスは巨人に同一カード3連勝するなど5連勝中。阪神も西武に3連勝を決めたが、打線は3試合で計12得点。完全に目覚めたわけではない。それでも6試合連続で3番起用された森下は6月打率・370(27打数10安打)、1本塁打、7打点と絶好調。昨季の頂上決戦のようなニオイがする。 「1年目からプロ野球の最後の最後まで試合ができたことが本当に良かった。タイガースファンはもちろん多かったんですけど、オリックスもすごく熱狂的なんだと感じることができました」 日本シリーズでは全7試合を「3番・右翼」で先発出場。第5戦は1―2の八回1死二、三塁で宇田川の152キロを捉え、逆転の2点三塁打でヒーローになった。第7戦も3安打2打点。シリーズ7打点で1981年の原辰徳(巨人)らを超える新人記録となった。 「やっぱりランナーがいなかったらそうはならない。チームとしての流れがすごくよかったなとも思っています」 森下はナインへの感謝の思いを口にすると、岡田監督は2010年から3年間指揮をとった古巣について「オリックス(巨人との同一カードで)3連勝しよったなあ。やっぱり、すごいなあ、なんか若いピッチャーばっかりでなぁ」と誉め殺し!? 貧打に悩まされている頃は「あまりにもひどすぎる。交流戦で点入らんぞ」とパ・リーグのパワー投手との対戦を危惧していたが、森下だけは力負けしない。交流戦はチームトップタイの7打点。1位の小郷(楽天、11打点)の背中を追いながら2022年の大山以来となる打点王も射程圏に入れている。 上がり目のオリックス、そしてパ・リーグを独走するソフトバンクと激突する勝負の1週間になる。昨秋のドラマを演じることができれば、首位広島との1ゲーム差も縮まっていくはずだ。